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「いいこと」は音量が小さいから。
僕は2020年の春先まで、ほぼ各月で日本かフィリピンに出かけていたものです。ですから、1年の半分ぐらいは自宅にいませんでした。なのでいつも家のことを妻に任せきりで、なんとも言えず申し訳なかったものです。
ところが、コロナがやってきてそんな生活にも終止符が打たれました。2020年の3月以来、海外どころか、近所のスーパーに行くのさえおっかなビックリの毎日です。アメリカはコロナ抑制に完全に失敗し、現時点で累計感染者が2300万人、死亡者が39万5千人と、目も当てられない状況です。僕の身近でもリアルな知り合いが感染したり、近所の病院に運ばれた患者が救急車内で7時間以上も待たされたりと、なかなか凄まじい状況になってきました。
コロナがもたらした静かな時間
そんなコロナ禍は、妻と僕の間に、思いがけず静かな時間をもたらしました。2人とも24時間家にいますし、保育園の方も週3回の半日だけで、しかも受入れ人数は普段の半分以下にまで規模を縮小したからです。
というわけで、2人でよく犬の散歩に行きます。また、レストランはどこも店内での飲食が禁止なので、たまの外食といえば、車の中でハンバーガーを食べたりといった生活です。交通量も著しく減り、空気が澄み切って空が真っ青です。
毎日、2人でとりとめもない話をしながら、「これはこれで悪くない生活だな...」なんて思ったりする時もあります。
話の多くは、どうしてもコロナの状況や、コロナ後の世界のことになりがちです。でもその一方で、思い出話にもよく花が咲きます。まだ子供が小さかった時のこと、不安いっぱいでアメリカに移住してきた頃のこと、子供が思春期で難しかった時期の事など、毎日毎日、飽きもせずによく昔話をしています。そんな話の中には、今になってようやく話せるようになったこともあれば、どこかに永久保存をしておきたいような、キラキラとした思い出もあります。
そんなわけで今日は、思い出について思うこと、思い出との付き合い方について、ちょっと綴ってみたいと思います。
※この文章は単品で300円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。
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