僕が仕事で大切にしたいこと
僕は、高校2年生で今の道を目指しはじめ、そこからまっすぐに進み続けてきたつもりです。しかし「何を目指してまっすぐ進んでいるのか?」と考えると、明確に「これ!」と言えるものがありませんでした。
ただ、4月で社会人11年目に突入し、独立して2年を超えたいま、ようやく自分が何によって突き動かされているのか、何を大切にしたいのかが見えてきました。今後も変わるかもしれませんが、ひとつの大きな節目を迎えているので、記しておこうと思います。
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独立を決意した2年半前も、「これがやりたい!」という明確な道が見えていたわけではありませんでした。「今やっていることに違和感を感じる。そろそろ違うステージに進まないと見えないことがありそう」という、曖昧な状態だったことを覚えています。
前職は、自分が大好きな走ることや市民スポーツイベントを追求するのにこの上ない環境でしたし、多くを経験させていただき、学びました。今の自分がいるのは間違いなく前職が存在したおかげです(さらに遡ると、高校生の僕も影響を受けていたと思ってます)。
それでも違和感を感じていた理由はこれなんじゃないかと思っています。僕は、何か革新的なことをして世界を切り開いたり、多くの人に影響を与えるプラットフォーマー的な仕事をしたいわけではないということです。だからと言って、何かのスペシャリストを目指したいわけでもない(たぶん、向いてもいない)。
じゃあ何がしたいのか。独立当初は、「地域スポーツ」みたいなところなのかなと思っていたのですが、今ははっきりとこれだというのがあります。
「人」です。
僕は、プライベートでも仕事でも、組織とか肩書きとか、そういうもの以前に「人」を大切にしたいという気持ちがあるみたいです。思えば前職時代も含め、仕事をする相手を選ぶ基準は、お金とか、肩書きとか、組織とか、実績とか、そういうのではなく、徹底的に「人」でした。
”〇〇社の〇〇という肩書の〇〇さん”ではなく、”〇〇さん”と仕事をしている感覚。それは逆も然りで、自分も社名や肩書にしばられることなく”松嶋さん”と認識してもらえる仕事を心掛けていました。(個人的な小さなこだわりで、人によっては失礼と捉えられるかもしれませんが、メールの冒頭”〇〇社〇〇部〇〇さま”と書かないで”〇〇さま”と書くようにしています。メールに限らず、そういう意識で、人と接しています)。
人を大切にする仕事をしたい。これがベースにあります。少し視点を変えるならば、多くのモノゴトに共通する型にハマった仕事や、トップから降ろしていくような仕事をしたいわけではなく、徹底的に個別に寄り添った仕事をしたい。こういう仕事を増やすために、会社を経営します。
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領域は今のところ、これまで培ってきた市民スポーツ(ランニング・自転車)イベントが主軸です。これら事業の特徴のひとつは“多くの人が関係せざるを得ない”ことです。そして、僕自身の得意なこととして、俯瞰し、モノゴトを整理したり、個々に寄り添いながら、作り上げていくことがあります。これを“ディレクション”と呼んでいます。
市民スポーツイベントのディレクションは、多くの「人」を大切することができる、僕が根源的に大切にしたいことと能力が組み合わさった、天職と言える仕事かもしれません。
今後、領域はずれていく可能性も、ずらしていきたいとも思っていますが、大切にしたいことである「人」は変わらない気がします。
AIが発達してきてるとか、変化の激しい時代だとか言われてますが、すべては人が起点。人と人とのかけ合わせや、個別に寄り添うことが、より大切になってくると思ってます。
ようやく気づいた、僕が大切にしたいこと。もう迷うことはありません。11年目以降は覚悟を決め、突き詰めて進んでいきます。
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地元×スポーツで独立した人の試行錯誤
地元で、地域×スポーツ分野で独立した僕の現状報告や試行錯誤を記していました。
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