団地猫、食欲旺盛。
猫とオレをつなぐ絆、それはメシw
動物がごはんを食べられなくなったら……。それは『死』を意味するのは、今までに何頭かの犬を養って痛感した事実。だからこの野良猫が点滴で治療中でも、ご飯を食べなくなったら、覚悟が必要だとはじめから理解はしていた。看取ってあげるのもまた保護した人間の役割。つい二週間ほど前ぐらいまではそう思っていた。けれど保護した時のHCT(ヘマトクリット:赤血球体積の割合)値が死の目安の10を切っていると言うのに、複数の獣医師が驚くほどに食欲だけはあったのだ。保護した時から下痢をしようが歩けなかろうがよく食べた。オレを怖がって隠れていても、姿を隠せば一気に食べてまた隠れる。それほどまで飢餓状態だったのだろう。
先日の検診の際、色は残るかもしれないが状態的には黄疸もずいぶんよくなり、飢餓状態からも脱出したとお墨付きをもらった。貧血の数値はまだパーフェクトではないにしても、ここまで回復したのは、もちろん病院の治療のおかげではあるが、猫の『生きる気力』といえる。
そんなだから、元気になってきた今、食べることへの執着はすごい。『ちょっと食べすぎじゃねーの?』ってぐらい食べる。とりあえず獣医の見立てた4kg付近までは食べさせようと思うけど、もうリーチだね。それ以上は逆に肥満への道一直線なので我慢させねばならん。そんな器用なことできるかなーオレ。しかも唯一甘えるのが『メシくれ!』な時だけなので、なおさらだよ。
写真は普通にご飯をたべたあとで「まだ足りない」と催促に負けて、猫用かつおぶしをあげちゃうの図
さて、今日のケア
毎日同じような写真と同じようなネタで申し訳ないが、備忘録なので容赦していただき記録を残そう。書いていることは、猫好きの皆様には『釈迦に説法』で『尻に目薬』な内容も多いと思うが、ちょっとでも役立つような記録があったら嬉しい。
まずはケアの中で一番時間のかかるのは消毒。以前から消毒などのやり方で養護施設で実際に使っていると聞いてやってみたのが、ラポテックを20倍水溶液を作って、台所洗剤の容器に入れて『ピュー』っと絞り出して吹きかけていたけど、これでは毛が随分と濡れてしまう。水嫌いの猫のことなので、滴るほど消毒するのはかなり嫌がると学んだ。だから最近は使う分だけ希釈して拭いて使うようにしている。
だいたい20ccもあれば事足りるので、猫医療用カップ(コンビニざるそばのカップです)に、計量スケールで水20g(20cc)を入れ、スポイトで1ccを入れ、その容器に洗浄綿を浸して使うようにしている。これで消毒液はフレッシュで必要な分だけを使うようになった。
傷を消毒し、少し乾かす間に写真を撮り、綿棒にゲンタシン軟膏を少しつけ、傷に塗る。綿棒を使った方が圧倒的にピンポイントに塗りやすいし、衛生的で経済的でもある。これを十数ケ所繰り返す。なれたので10分もあれば終了。あとは大人しくなってるのをいいことに『蚤取りをする猿』のように傷がないかチェックしたりするのだ。今日のところは今までとさして変わらないが、顎下のポツポツと赤くなっていた部分が少し良くなってきたよ。
ケアが終わってからは久しぶりにTVをつける。猫ってTV見るんだなぁと感心しながら、日に日に元気が出てくることに安心感を覚える。通院していないのに、いろいろと書くことがあるということは、それだけ俺が猫のことを全く知らないのだなぁと痛感。
宜しければサポートの程よろしくお願い申し上げます。いただいたサポートは全て団地猫の病院代・餌代、里親探しの費用に使用させていただきます。