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団地猫、入院、そして退院。

ここまでの経緯

団地猫の保護から入院までのこと

病院の様子

 診察をお願いした病院はこの界隈では有名な動物病院らしく、この自粛騒ぎの時期でさえ多くの飼い主で混雑している。通勤の途中にある病院なので見かけて動物病院なのは知ってはいたが、まさか自分が世話になるとは思いもしなかったこともありまったく興味もなかったが、ホームページに掲載している獣医だけでも十数名が常勤し、処置室は広くその大きな処置室をぐるり囲んで診察室が6つほど並ぶ、さしずめオープンキッチンの個室レストランのような見事な病院だ。検査機器や技術も最先端らしくホームページには誇らしげに並んでいるが、なにより動物寄りの診療方針には納得できる。ただ費用はこの後どれぐらいかかるかわからないのも事実。野良猫にどこまでしてやれるかやるのか葛藤の日々だ。

リアルとネットの友人皆に感謝したい

 前にも少し書いたけどオレは猫が苦手。遠くからかわいいなぁと見ている分には、いいのだけれど、あまり近いと苦手感が猫に伝わるのか、むこうも「へっ、この犬やろう」とでもいいたげな態度に出てくる。そんなだから猫に何を食べさせるといいのか、うんちはどうするのか、おしっこの始末はどうすりゃいいのか、もう何から何までわからない。そんなときSNSで励ましてくれたり、教えてくれたり、いいねしてくれたりの励ましはものすごくありがたかった。もしそういう背中を押してくれる感じがなければ、きっと諦めてたかもしれない。いやマジでw

5月15日 入院三日目

 仕事を終え家に着くのが午後6時30分、身支度して病院へ面会に向かった。今日は担当してくれた医師がおやすみなので面会して様子聞いたら帰るつもりだったが、嬉しいことに「退院ですねー」と急遽退院できることになった。この退院には経緯があって、猫が元気になるには見た目の疥癬やキズなどの他に、目に見えない腎肝の衰弱や脱水、貧血の症状を改善しなければいつ死んでもおかしくない。なので通いで通院での皮下点滴でも大丈夫と医師が判断したら、通院に切り替えましょうということにしていた。また費用の面でも通いの方がやや安くつくのと、保護した責任上、看取るのを病院に任せるよりも自分で看取ってあげたいと思ったからだ。とはいっても仕事に出ている間に亡くなったりしたら同じことだけど。もし退院になったらとキャリーバッグも用意しといてよかった。キャリーバッグといっても実はこれバイクのヘルメットのキャリーバックなんですーw。

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家に帰ろう

 徒歩圏内で帰れる団地に到着。大人しくしてくれているので、その間に猫のスペースを作る。こうなることもあるだろうと、あらかじめダンボールなども用意しておいたし、2日分ぐらいの餌も用意しておいたので、何も問題はなし。退院の時に引き継ぎの先生に言われたことは

・当面は通いで様子を見ながら皮下点滴
・指の怪我や疥癬で荒れたところは病院でケア
・数値的には予断を許さない値なので覚悟も必要

などだった。なので退院できたといっても安心はできないのが正直なところ。検査結果を見ても入院時とさほど変わらない。貧血がひどくて死んでもおかしく無い数値だ。とはいえほとんどの数値が微妙だけど好転している。どうにか頑張って、里親さんを探したいところだ。そして同級生で会社経営者でもあるS女史も協力してくれ、里親探しの機運も一気に高まってきた。まだどうなるかもわからないけど健康を取り戻せたらうれしい。

2020年05月15日

 病院でも不思議がるほど食欲だけは旺盛で、ウェットのフードを半日分ペロリと食べまだたりないと催促してきた、おかしい……。あんた病院でも食べてきたよね? 結局根負けして隠し持っていたチュール初体験。

5月16日 雨の土曜日(傷の画像注意)

 今日は午後一で診察予約を取る。傷の消毒と点滴はするだろう。立場的に自分の飼い猫では無いので保護してるという立場上、費用は最小限に抑えたい。傷だけでも早く治ってくれるといいな。この傷は意外と厄介で、舐めやすい指と肉球が裂けた感じの傷で完全に開いてしまっている。病院の判断では消毒して自然治癒させるのがいいという判断なのでそうしてるが、体液がでるので猫砂がくっついてしまう。これを取るのが痛がるので、すごくやっかいなのだ。抗菌剤が入っているとはいえ、自分の尿が付着する可能性もあるし。はやく乾いて膜が再生してくれるといいけれど。写真は傷にめり込んだ猫砂(実は骨が露出してると思って飛びあがったよ)。

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 雨の中初めての診察。皮下点滴と消毒、手早くすぐ終わる。また、明日と明後日連れて行き様子を見る。血液中の寄生虫の疑いもあるけど検査の結果次第。まぁ野良猫の宿命なのか病気のオンパレードだよね。腎肝を弱めている原因がわかれば、少しは望みが出るのかもなぁ。食欲はめっちゃあるし、体重もほんの少し増えた。ひどい黄疸と貧血は相変わらず。少し立って歩けるようになったけど危険な状態には違いないそうだ。写真の眼が黄疸で真っ黄色。野良とはいえいつまでもダンボールハウスはかわいそうなので、Amazonでケージと猫のトイレを買う。

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宜しければサポートの程よろしくお願い申し上げます。いただいたサポートは全て団地猫の病院代・餌代、里親探しの費用に使用させていただきます。