ギター製作に至るまで vol.11
PLAYER誌、1991年9月号の話が続きます。
そこにWAVERのマグネチック・ピックアップ(+ピエゾだった気がする)という未知のピックアップが取り付けられており、ピエゾのみの音に疲れていた(好みの問題でしょうけど)私は、「こんなに高いピックアップなんだから、信じられないほどナチュラルな音がするんだろうな」と夢想していました。
初めてギタークリニックで(心斎橋のイシバシにて)中川イサトさんの演奏を聞いたときに、ナチュラルな音っていう夢は破れる訳ですけど(笑)
また、当時は、「ピックアップをつけるギターは、出来るだけ鳴らない方がハウリングしなくていい」という、某社の設計思想が一般にも浸透していて、グレーベンのような高価な手工ギターにピックアップを付けると言う発想にもかなりびっくりしました。今は当たり前になってますけど(苦笑)