ギター製作に至るまで vol.5
さて、FG350Dです。このギターの仕様は「ギター教室」によると、スプルース単板トップ、ウォルナット合板サイド・バックとなっています。ネット上の評価は(良し悪し)様々なようですが、私的には、はじめてまともなギターを手に入れました。
ということで、いままでの弾きにくいギターから劇的に弾きやすく・・・っていうことは全くなく、なかなかうまく弾けないまま。「う~ん、ギターって難しすぎ」と思いつつ、観察してみると・・・MARUHA以上に、弦高が高くない!?
折角、35,000円も出して(当時は型番=値段)買ったのに、このままでは終われません。やっていいのか悪いのかわからないけど、このままでは使い物にならないので、まずナットの下面を削りました(接着されていたと思うのですが、どうやって外したかは記憶にありません)。削りすぎたのか、低音弦が少しビビりますが、ローコードはかなり弾きやすくなりました。
「これって、サドル側も削ったら、もっと弾きやすくなるんじゃない!?」当時はサドルという言葉も知りませんでしたが、引っこ抜いて底辺を削りました。当時はサンドペーパーの存在を知らなかったと思うので、平ヤスリで削ったんだろうなあ・・・余りにも昔過ぎてこれも記憶がありません。
今から思えば、地方のレコード店がギターを調整してから販売するはずなどなく、卸店(当時はメーカーが直納品の時代ではない)から仕入れて、そのまま店に並べていたでしょから、弾きやすいはずなどなく、そうして何人が挫折していったことやら。まあ、並べておけば売れる幸せな時代だったんだと思います。
当時は弦高が6弦側3mm以上でOKだったので、売るほうもメーカーも楽だったんでしょうけど、今は基本2.5mmとかなので、売るほうも調整が結構大変だったりしますよね。特にフレットはちょっとした不陸でも雑音拾うので、専門知識(とうい程でもない)がないと、販売できない時代になっています。消費者から見ても、作りてから見ても、いい時代になりましたね(売り手から見てどうかは、わかりません)。