見出し画像

【旅行記】両替・通信・鉄道事情 - 時代の変わり目をウズベキスタンで迎えてみた(その4)

2019年のゴールデンウィーク、平成と令和の変わり目に最近注目のシルクロードの国、ウズベキスタンを訪ねた旅行記です。今回は現地の両替、通信、鉄道事情を紹介するターン。

■ 旅の旅程

4/26 成田→韓国→北京
4/27 北京→アルマトイ→★タシケント→★サマルカンド ←今ここ
4/27 サマルカンド→★ブハラ
4/28 ブハラ
4/29 ブハラ→夜行列車でウルゲンチ
4/30 ウルゲンチ→★ヒヴァ
5/1  ★ヒヴァ→タシケント
5/2  タシケント→アルマトイ→北京
5/3  北京→仁川→成田
(★:主要都市)

■ 両替の心得

ウズベキスタンでは日本円を両替できるところが少なく、
レートも悪いので、あらかじめ日本で日本円をドル転しておこう。

ウズベキスタンの通貨はスム。紙幣のみで、硬貨はない。継続するインフレで貨幣価値が下がっていて、100ドル≒1万円を替えると、77万スムほど受け取れる。カウンターに高額紙幣が切れていたりすると、簡単に札束ができてしまうので注意だ。

下にも書いた通り、切り詰めれば1食が2~3万スム、バスである程度の距離を移動しても5000スム位の物価なので、考えなしに両替すると余ってしまう。スムが余っても日本では両替できないので、再両替して手数料を取られるのももったいない話だ。日本円からドルに両替するときに、少額に崩しておいて、必要に応じて両替していくのが賢い。

空港以外では、市中の銀行でも両替できる。パスポートさえ見せれば、スムーズに手続きが進む。レート次第ではちょっと「オマケ」してくれるところもあった。


両替に訪れたウルゲンチの銀行。
弱そうなトランスフォーマーみたいな奴がいる

ちなみに市場などでは闇両替商がいてさかんに両替を持ちかけてくる。
レートが市中よりもいいらしいが、同国では銀行以外での両替が基本的に違法なので、無用なトラブルに巻き込まれたくなければ利用しない方が賢明だ。

またサマルカンドでは観光客の多く訪れる土産物屋でも両替できたが、これもイレギュラーなのであまり期待しない方がよい。

ちなみに、大体の物価は以下の通り。うろ覚えなところもあるので参考程度だが、大まかな物価感覚はわかるはずだ。

・500ミリペットボトル・・・5000~1万スム(65~130円)
・屋台のファストフード・・・1万スム(130円)
・レストランの食事(ビール付き)・・・5万スム(650円)
・手彫りの木工品や細工物・・・10~30万スム(1300~3900円)
・安宿・・・1泊15ドル(1500円)
・地下鉄(タシケント)・・・1200スム(16円)
・乗合バス・・・5000スム(65円)
・都市間鉄道(1等席)・・・50ドル(5000円)
※ホテルはドル払いできるところも多い

■ ホテルでSIMカードを買おう

続いて現地の通信手段の入手方法を紹介する。最近は新興国でもWifiが整備されてきて、インターネットにつながるだけならカフェやホテルの無料Wifiで十分用が足りるが、ことウズベキスタンでは通信状況はまだ良くない。

他に選択肢としては海外Wifiルーターもありうるが、業界大手の「イモトのWifi」でもウズベキスタンではタシケント、サマルカンドの2都市でしかつながらず、かつ料金も1日1500円と、節約旅での採用はちょっと迷うところだ。

というわけで、ウズベキスタンではSIMフリー携帯にSIMを入れて使うのがベストだ。2019年5月時点で、空港ではSIMの購入ブースはない。タシケント市内の有名ホテル「ホテル・ウズベキスタン」ロビーのブースで購入する方法が簡便だったのでそれを紹介する。

空港からホテル・ウズベキスタンまではタクシーで3~4ドル。
旧ソ連風の堅牢な作りの大型ホテルだ。

ホテル・ウズベキスタン

ホテルの入口を入って右手側に、赤い看板のブースがある。
取り扱っているのは「Beeline」という同国を代表する通信会社のSIMだ。

ツーリスト向けに有効期間が30日、国内通話とネット接続ができるSIMの取り扱いがあるので、それを入れてもらう。国際電話は別途チャージが必要なので、5分ぶん入れてもらって、合計で10万スム程度(1300円)と記憶している。

ちゃんと通話・ネット接続できるところまで係の人がやってくれるので安心。設定が完了すればその場で使うことができるようになる。

■ 鉄道チケットを入手しよう

ウズベキスタンの都市間の移動手段は、大きく鉄道、バス、航空機の3つ。
鉄道はタシケントやサマルカンドなど大都市を結ぶ高速鉄道も整備され、使い勝手がかなりよい。一方、外国人旅行者にも人気が高く早めにチケットを確保しないとすぐ売り切れになってしまう。

高速鉄道アフラシアブ号

今回の旅では、日本から現地の旅行会社に委託してチケットを手配してくれる「ウズベクフレンズ」という会社を使わせていただいた。事前に希望の便を伝えて手配をしてもらい、タシケントに着いてから受け取る形。ちなみにドル払いである。

現地で日本人旅行者に聞いてみると、現地に着いてから鉄道会社の窓口に行った人も多かったが、希望の便が確保できなくてスケジュールを見直したという人もいた。

語学に自信がなかったり、日程が限られていたりするなら、日本で交通手段は極力確保してから行くのがいいだろう。
(もちろん、行き当たりばったりも旅の魅力だ。特にウズベキスタンは人が親切なので、思わぬ出会いがあると思う)

ここまでお読みくださりありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!