見出し画像

【旅行記】タシケントの見どころ - 時代の変わり目をウズベキスタンで迎えてみた(その5)

2019年のゴールデンウィーク、平成と令和の変わり目に最近注目のシルクロードの国、ウズベキスタンを訪ねた旅行記です。
地下鉄芸術と市場の街、首都タシケント。

■ 旅の旅程

4/26 成田→韓国→北京
4/27 北京→アルマトイ→★タシケント→★サマルカンド ←今ここ
4/27 サマルカンド→★ブハラ
4/28 ブハラ
4/29 ブハラ→夜行列車でウルゲンチ
4/30 ウルゲンチ→★ヒヴァ
5/1  ★ヒヴァ→タシケント ←今ここ
5/2  タシケント→アルマトイ→北京
5/3  北京→仁川→成田
(★:主要都市)

■ タシケントという都市

ウズベキスタンの首都、タシケント(タシュケントとも)。トゥルク語で「石の街」を意味するこの町は歴史こそ古いが、ホラズムやモンゴル帝国など、この地に侵略してきた勢力に度々破壊されてきた。

帝政ロシアに併合されたあとは、ロシア色の強い質実剛健な都市計画に基づき整備されてきた。そのため残念ながら歴史的な遺産は少ないが、首都を象徴する壮麗な建物も多く、活気にあふれた魅力ある街だ。

また、日本とのつながりも深い。第二次世界大戦時にソ連に抑留された日本人捕虜がタシケントで土木工事に従事させられ、中央アジアを代表するオペラ劇場の「ナヴォイ劇場」など、当時作られた建物が今も残る。同国で亡くなった日本人が眠る日本人墓地もある。

タシケントを歩くときは、同国を象徴する英雄アムール・ティムールの名を冠した「ティムール広場」から始めよう。ティムール時代の文物を展示する博物館などを併設し、市民が噴水の周りで憩う姿も見られる。

ティムール銅像

ティムール博物館(上段:外観、下段:内部)


■ 新名物、地下鉄芸術(タシケント地下鉄)

タシケントでいま最もアツい名所といえば、地下鉄のホームだと言えば驚く人も多いだろう。元々タシケントには旧ソ連時代から地下鉄が3路線走っているが、駅ごとに異なったつくりが取られ、多様なモチーフのタイル画を楽しむことができる。

以前は地下鉄が軍事関連施設扱いで撮影が禁じられていたため、あまり有名ではなかったが、昨年撮影が解禁されたことで人気に火が付いた。

トークンを窓口で購入して乗る

路線図

特に人気が高いのは、ウズベキスタン線のコスモナフトラル(Kosmonavtlar)駅。青を基調としたホームに、ガガーリンをはじめ同国にかかわりの深い宇宙飛行士の肖像画があしらわれている。

コスモナフトラル駅

他の駅も豪華

■ 市場に出かけよう(チョルスー・バザール)

200万人の人口を抱えるタシケントの名物といえば、活気あふれる市場(バザール)だ。とくに有名なのがチョルスー・バザール。

肉・酪農品・お菓子などを扱うドーム型の巨大な屋内型施設を取り囲むように、香辛料、青果、衣料品、陶器などの雑多な品物を商う市場が立つ。

市場の様子

お土産を買うもよし、物珍しい果物を味見するもよし、屋台で食べ歩きするもよし、現地に溶け込んで歩き回ってみよう。もちろん、スリや闇両替商には十分注意すること。

テンションが上がって意味不明なTシャツを買ってしまった。誰こいつ。


■ 工房で匠の技に触れる(アブドゥールハシム・メドレセ)

ウズベキスタンは伝統的な織り柄の布製品や、精密な細工の木工品・陶器などが有名だ。観光地にはそんな土産物を扱う出店が多く立ち並ぶが、正直クオリティに値段が釣り合わないこともある。

リーズナブルに良いお土産物を買いたいなら、アブドゥールハシム・メドレセに立ち寄ってみよう。地下鉄チロンゾル線の「ミリーボグ」駅から徒歩10分程度、閑静な公園の一角にある元々学校だった建物だ。

アブドゥールハシム・メドレセ

中には陶器の絵付、木工、金細工、絵画など多様な職人が制作に励み、
気に入った品を買うことができるスペースもある。

職人の作業風景

ここまでお読みくださりありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!