【書評】京都に行きたくなる短編3選
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昨年の後半は仕事で毎週のように京都に行っていたため、読む本もおのずと京都を舞台にしたものが多かった。そんな中から、読むだけで京都に行きたくなる短編を紹介します。
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①有栖川有栖「除夜を歩く」良い素材に良い調理だけで、小説はじつに面白い。
遡ること30年前以上前、1988年の大晦日の京都を舞台にした短編。
ハッキリ言ってしまえば、本作は実にゆるい。
京都市の今出川にある架空の大学「英都大学」(作者の出身校の同志社