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11/8(金)FX相場:トランプトレード継続でしばらくはドル高が続くか

11/7(木)の振り返りと11/8(金)の展望

先日、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が大統領に返り咲きました。
もともと、トランプ大統領の施策ではアメリカの高インフレが懸念されているため、アメリカの金利が上昇し、ドル高と考えられていました。

しかも、今回の大統領選挙では
●大統領→トランプ氏(確定)
●上院→共和党が過半数獲得(確定)
●下院→共和党が過半数獲得する可能性が高い

と、共和党が圧勝する可能性が高くなってきました。

そうなると、トランプ大統領の施策が実現されやすく、世界中の経済や金融が影響を受けるということになると見られており、仮想敵国である中国や欧州、そしてアジア各国も様子を見ているという状況です。

また、昨日はFOMCがありましたが、予想どおり0.25%の利下げが行われました。
パウエル議長の発言を見ても、ハトともタカともとれない感じの発言で、相場にはあまり影響を与えませんでした。
12月の利下げに関して明確な意思表示はなく、現在マーケットは70%ほど利下げを見込んでいますが、今後の指標やトランプ大統領の動向によっては12月の利下げを実施しないという可能性もあると思います。

少々長くなってしまいましたが、結論としては相場は「トランプ大統領の施策」によって大きな影響を受けることは間違いなく、引き続きトランプトレードである、アメリカの高金利→ドル高の状況は続きやすいと考えています。
しばらくはドル買いを中心に考えてきたいと思います。

ただし、これ以上円安が進んでいくと、日本も介入の警戒感が増しますし、当局者の牽制発言もトーンが強くなっていくと思います。(本日も牽制発言がありましたが、あまり影響はありませんでした。)

11/8(金)各通貨の取引目安

■ドル円

ドル円については、トランプトレードの調整もあり、一時的にアメリカの金利が低下し、ドル売りがありましたが、これは押し目だと考えています。
ですので、直近サポートライン付近の152.80円付近からの押し目買いを考えています。
ただし、上値も思いと考えており、153.10円付近では利確しておこうと考えています。

■ユーロドル

ユーロドルについては、ドル高方向で考えており、レジスタンス付近の1.08000ドル付近からの戻り売り狙いです。
利確目標は1.07700ドル付近です。

■ユーロ円

ユーロ円については、ユーロ圏の経済が苦しく現状買われる理由が少ないので、どちらかというとトランプトレードの巻き戻しで買われている円の方が強いかなという印象があります。
ただし、両方とも積極的に買っていきたいわけではないので、チャンスがあれば戻り売りを狙いたいと思います。

まとめ

直近4つほどビッグイベントや重要指標がありましたが、その結果は「ドル高」だと考えています。
ドルストレート通貨を中心に、ドル買いの方向で狙っていくのが負けない可能性が高いかなと考えています。

また、相場はこれまでは指標や要人発言、各国の金融政策に大きな影響を受けてきましたが、今後はこれらに加えて、「トランプ大統領の施策(行動)」も大きな影響を与えることになりそうです。

特に今重要視されているのは、「関税の引き上げ」です。
アメリカに輸出する国々は関税を引き上げられるため、輸出企業が苦しくなりますので、経済に大きな悪影響が出る可能性があるということです。
特に影響を受けるのは、中国と欧州とアジア諸国です。

同時にアメリカにとっても、関税を引き上げると、輸入している商品の値段が上がるため、物価が上昇することになる可能性があります。
そうなるとFRBは政策金利を引き上げざるをえず、米金利高→ドル高という状況になりかねません。

つまり、トランプ大統領のアメリカ・ファーストの施策によって、アメリカ一強・ドル一強となる可能性があるかもしれません。

結果的にどのようになるかはまだ分かりませんが、トランプ大統領の施策についてはそれだけ注目されているということになります。
引き続き注目して慎重にトレードしていきたいと思います。

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