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心の家族を探す旅 蟹座編


蟹座のイメージ

蟹座は、12星座で4番目の星座です。季節でいうと夏至の頃。春分点から始まった旅の一つの区切りのポイントです。蟹座のルーラーは月です。「母性」の星座であって、母なる宇宙のイメージです。深く大きな愛で受け止めて弱いものを守り育てるために安心・安全な場所を作ります。身内を大事しますが、それ以外の関係性においては攻撃的でもあります。また蟹座は古くから「魂」と関係づけられています。

エジプトでは蟹座は魂と関係する「スカラベ」と結びついていて、魂の入り口とされています。スカラベは太陽神の魂の運び屋で「聖なるふんころがし」とも呼ばれます。

前回、予告のところに書きましたが蟹座の神話は…切ないです。私が知っている中で1,2位を争うほどの切なさです。色々と説がありますが、代表的なものを引用します。

大神ゼウスの妻であるヘラは、ヘラクレスが夫の愛人の子であるため、彼を激しく憎んでいた。そこでヒュドラと戦っているヘラクレスのもとに、ヒュドラの助太刀としてこの巨大な化け蟹を送り込んだのである。沼から出現した化け蟹はその大きなはさみでヘラクレスの足を切ろうとした。ところがヒュドラと戦うのに必死だったヘラクレスは、この蟹が近づいてきたことに全く気づかず、弾みで踏み潰して殺してしまったのである。

『星座の神話と伝説がわかる本』


ヘラクレスの足元の蟹はぐしゃり…。

文中に出てくるヒュドラとは9つの頭をもつ巨大なうみへびです。毒も吐くらしい。そして、このヒュドラと蟹はお友達だったという話もあります。
友達が困っているらしい!!と駆け付け、ヘラクレスの後ろから奇襲しようと思ったら、ヘラクレスが後ろにきて踏みつぶされたってことかも…。

ヘラクレスには気づいてもらえず、友のヒュドラも殺され、めっちゃ切ない話だなと思いました。

結局、そのあと大蟹もヒュドラも空にあがり星となるわけですが…。

実はヒュドラもヘラもヘレニズム期以前の偉大なる母の姿でもあります。
この話には「母なるもの」のもついろんなイメージを感じることができます。ヒュドラの闘う力、大蟹の守る力、ヘラの飲み込む力。無意識のままでは混沌としていて暴力的でもありますが、意識化したら強い信念の柱になるのだと思います。



シュタイナーの12感覚:「聴覚」=音楽

エレメント:活動の水(河川)流れていることが大事です。

キーワード:「i feel」(私は感じる)

神話のイメージ:ヘラクレスに潰された大蟹

身体:  胃、乳房、子宮

カラー:ゴールド

シュタイナーの12感覚でいうと蟹座は「聴覚」に対応しています。
双子座ではバラバラに発されていた「言葉」を蟹座では同型に振り分けていくことで、自分にとって「騒音」なのか、「心地よい音」なのかを体感できるのかもしれないです。

音は、必ずどんな音も地上から離れていることで音がでます。つまり空中にあり見えません。距離に関係なく、同型の音が共鳴します。しかし、音がでるためには閉じられた空間が必要です。その閉じられた空間に共鳴した音がハーモニーを奏でます。

例えば、オーケストラの演奏会をするホールにいると考えてみると、ホールという閉じられた空間に様々な楽器があり、楽器ごとに決められた形で演奏されています。それぞれの楽器の共鳴がハーモニーとなります。

よい音楽を聴いたとき、魂に響くという言葉を使うけれど、まさに響く(共鳴する)ことなんだと思いました。

夢コラージュ

1の夢記録

ログハウス的な喫茶店に着く。(待ち合わせっぽい)
3人で朝まで恒星探索のことで盛り上がってはなす。
メンバーは自分以外2人は男性のようで知り合いっぽい(一人は知ってるような?実在では知らない人?)

大小のタッパーが重ねられているように、影響が出てくるんだよ。と教えてくれる。

私は水星と繋がりがある恒星が大事だよと教えてもらう。

徹夜して朝部屋に←ホテル?自宅?戻り寝る。
部屋のテレビも電気もつけっぱなしだったので、消す。
デニム履いていたので、寝にくいと思い、着替える。

2の夢記録

(ウロボロスが出てくる前に、いろいろとストーリーがあったのですが、起きて思い出せずでした)
ウロボロスが出てきて 「再統合してね。」 と言われる。
そして、「自分の後ろの後ろを歩く人を大切に大事にしてね。」という。
その時、兄が一緒にいる。
起きたら、本当に両手を組んで仰向けに寝ていた。

3の夢記録

夢記録をつけている。
起きてすぐ記録したから安心だと思う。

記録していた夢の内容
→息子が突然「ポキホワテ……なんちゃら」と言ったあと、指さしてきて「フォマルハウト!!」と言った。
(実際にも手がぶつかってた?っぽい感触あり)

そして「水星は大事だよ。」と言われる。

場面転換

自分がライオンの姿をしてるのを鏡みて気づく。びっくりした様子はなく、知っていた様子。

どうやらへんなものを食べ合わせると、毒がまわって、ライオンになってしまう。ので、中和剤としてチュールみたいなものをのんでる。

※へんなものがわからなかったのですが、コラージュしてるときに、スパイスとかハーブの類の調合なのかもと思いました。

4の夢

川沿い←(ナイル川?)の木造家屋に家族と住んでいる。

お遍路さんの鈴の音がする。近くをお遍路さんが通ったのだと気づく。←夢?

そこで、お母さんが「今日も生きていられたね」という。

場面転換

会社で本音を言ってしまったが為に、ハブられた女の子と ダンボール箱を開けている3人の女の子。(合計で4人みたいです)
ダンボールのなかには、ビニールに入ってる大量の砂糖。「会社ではほんとのことを言っては私みたいになりますよ」とハブられた女の子。


深くつながること

蟹座の柔らかな世界は外側の硬い殻に守られています。閉じられた世界。それは子宮の中とも考えることができます。人間はみな子宮から生まれているので、そこに帰りたい、懐かしいと深い無意識では思っているのだと思います。

とくに日本人は「奥行き」という感覚を大事にしていると書いてある本を読みました。一部引用します。

深さは私たちの前にあるのではなく、私たちのまわりにあって、私たちをつつみこんでいることだ。p16

奥は、空間にも時間的にも到達しがたい最終的な場所、時間を指している。それだけではない。奥義、奥伝という言葉があるように、奥には空間的、時間的な意味のほかに、深淵でははかりがたいという心理的な意味もある。奥は空間的、時間的、心理的な意味を含みながらひろく日本の文化を支えている。 p17.18

安らぎや休息には、空間の広がりよりも深さが必要である。わが国では、空間の深さと奥のことである。それは生と死を結ぶ感覚である。p30

『闇のコスモロジー、魂と肉体と死生観』雄山閣、狩野敏次著

確かにお店などでも、「奥へどうぞ」とお客さんを案内しますよね。この本には「出産と蟹」についての記述もあり興味深いです。昔、海辺の小屋で出産するときに床に蟹をばらまき箒で掃くと子供が無事に生まれるという習慣があったらしいです。(要約してまとめてるので参考程度に受け取ってください)

奥というのは、空間や時間に縛られないのでどこまでも深いつながりであるともいえます。

蟹座のイメージとのつながり

今回選んだ夢コラージュと蟹座のイメージのつながりを考えてみたいと思います。

蟹座のイメージ、私は「母なる宇宙とつながる」だと思いました。誕生してから「自我」が芽生え、「私」が確立するためには「私は守られているんだ」という安心感が必要なんだと思います。勇者は旅に出ますが、必ず帰る場所があり仲間がいて支えられています。その仲間作りであったり、安心する場所づくりをするのが蟹座領域なんだと思います。

1の夢では、まず閉じられた空間(ログハウス)で仲間づくりをしています。大好きな星のことをずっと話せる仲間。それは魂のつながりと言えます。ソウルメイトとのような存在。そんな繋がりを確認しているように思えました。そのあと、家に帰り安心して眠ります。
タッパーという容器は密閉容器なので、これも「閉じられた空間」といえます。

2の夢では過去とのつながりや家族や先祖といった家のつながりを確認しています。ウロボロスは自分の尾を食べている蛇です。母と子をつなぐへその緒のイメージでもあります。意識と無意識をつなぐイメージでもあり、ウロボロスの状態では閉じられた空間になっています。食べている尾を離すことで母と子は離れるイメージです。(出産した後、母と子はへその緒を切ります)

双子座は中性的でありますが、蟹座は最も「女性的」な場所ともいえます。蟹は脱皮を繰り返して成長していきます。蟹座の母なるものへ回帰し、生まれ変わるのかもしれません。

3の夢では夢の中で夢記録をつけています。その夢のなかには息子が出てきます。これは未来へのつながりを確認しているのだと思います。「私」という存在は過去にも未来にも現在(魂のつながり)にもつながりがあるから安心できるよと。
鏡に写るライオンの自分は無意識領域にある「巨大な力」のイメージで、その力を意識的に使うために、暴走しないようにチュールで中和させているのかも。蟹座は水のエレメントで活動宮なので、感情が先走りしてしまわぬようになのかな。私自身が「水のエレメント」が少ないので感情的なことにストップをかけがちです。

4の夢では川の近くに家族で住んでいます。どちらも蟹座をイメージさせるものです。古代エジプトでは「眠る」ことは「死」と同一の意味でありました。人は毎日眠る=死んでまた再生すると考えられていました。母が「今日も生きていられたね」という言葉とのつながりを感じます。

場面展開で女の子が4人いる場面では、影的な存在の女の子が出てきます。
ハブられないようにと考えていることは蟹座の「仲間意識」の表れかも。段ボールは閉じられた空間で、中にはビニール袋という柔らかい素材で「甘さ」が隠されていました。この砂糖の意味は、誘惑なの…優しさなのか。


サビはんカードでの連想

夢解きセッションでずっと同伴してくださっている吉田結妃さんの「サビはんカード」からも連想してみました。

星座や度数は考えずに、絵のイメージのみでの連想です。

同じ想いの仲間たちとの楽しい時間。
みんなで繋がりを感じ合う。みんな同じマークつけてるよね!
時間も空間も超えてつながる縁。ドリームタイム。
螺旋状にくるくる。いつだってつながれる。
輪っかをくぐるとライオンに変身するらしいよ。
時空を超えれる不思議な輪
魂がつながる関係性。
人とラクダは時代を共にしてきたパートナー。



まとめ

蟹座の世界。個人的に好きな星座なので書きたいことがたくさんあってまとまり切らずになっているかもしれません。このマガジンのテーマが「家族」なので、どうしても蟹座とのつながりが深いのもあるし、蟹が好きなのもあります。
12星座で最初の水のエレメントであり活動宮なので、勢いがあります。私は自分の出生図(個人天体)に水のエレメントがないので枯渇していて(と自分で思ってます)環境や人に求める傾向があります。心がつらい時、蟹座の「母なる優しさ」に救われます。

人は「安心・安全」な場所があるからこそ危険なことや冒険ができるのだと思います。受け皿があるからやんちゃもできる。



次のおしらせ

夏至は昼間の時間と夜の時間が同じになります。太陽という男性的なエネルギーが女性的な月の場所で折り返す不思議。男性性と女性性が結合している場所ともいえます。この過程を経て、個人それぞれがエネルギーのバランスを整えていくのだと思います。それは「個性化」へ続く道で次の「獅子座」で「自己表現」をテーマに旅は続きます。獅子座は真夏でギラギラ太陽の季節です。
次回は8/1に公開予定です。どうぞお楽しみに♡

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