
Xiaomiを称賛しながらAppleも称賛するような、太極を用いたハイブリッド戦略
推しブランドが両極端
タイトルは、人目につきやすいと“アップル”の威光をお借りしました。
オシャレに自信のない人が情報収集をして知識量を増やし、それを元に実践をすればアドバンテージを得ることができます。
それすら、関心のない人ばかりですから。
風貌や所持している目に見える形のあるものは、その人が主人公の物語を演出する小道具だと思っています。
なので、その物語の視聴者である周りの人間に映るところから手をつけた方が良いと、ここでは言っているのです。
なぜなら…
『人は、見た目が9割』だから。
ぶっちゃけた話、大学生とかは『ファッショニスタ』でなくても、大半はそこそこカッコはいいわけです。
これが、中高年になると180度反転します。
悲しいことに、大半はそこそこダサくなってしまうのです。
YouTubeで間口が広い“ユニクロ”を使って、初心者に分かりやすく解説をしている個人名のYouTuberがたくさんいます。
理にかなっています。
そのYouTuberが、サンプリングしているアイテムを丸パクりするための“ユニクロ”は全国津々浦々に店舗があり、大量生産をしているので入手は容易で再現性が高い。
満足度も高いでしょう。
彼らが言っていることを一通り聞いておけば、とりあえず周囲からダサいと判断されることもないはずです。
「とりあえず」は、ですよ。
そして、“ユニクロ”推しをメインにしているファッション系YouTuberの一部がそれだけで終わらず、次の一手ではなぜか?“メゾン マルジェラ”の話を始めます。
価格帯で分類すると、『ピンからキリまで』ではなく『ピンとキリだけ』。
ガジェット系YouTuberなら、スマホ初心者に“シャオミ”Redmi Note 9Sの高コスパを強調して推したかと思えば、自分が持っている“アップル”12 Pro Maxの高性能を熱く語るようなことは…あまりしません。
各ブランドをまんべんなく紹介するか?1ブランドにフォーカスするか?です。
廉価機種からいきなり最上位機種に垂直跳びではなくて、三段跳び『ホップ、ステップ、ジャンプ』で言うところのステップ、「ミドルレンジの推しははないのかよ?」と思うわけです。
服は二軍がレギュラー、一軍はピンチヒッター
子どものころに家族揃っての外食が非日常の一大イベントで、そのとき用の『お出かけ着』なるものがありました。
今考えてみれば、仕事で革靴を履かないお父さんの冠婚葬祭用『黒のキャップトゥ』と一緒です。
登板回数が、極めて少ない…
よく「シーン別 最強コーデ」などのサムネで、高級レストランでのデート服だの契約を取るためのプレゼン服だの『ここ一番』で使えるブランド服を指南していたりします。
そんな、プライベートもビジネスも充実している浮世離れの『リア充』はほんの一握りで、残りの人々は代わり映えのしない日常を送っているわけです。
オッサンになればなるほど…
代わり映えのしない日々なのに、アパレル関係でもない一般庶民がハイブランドの一軍服を毎日着ていたら、財布がもちません。
こっちは、服がすべてではないですから。
現実問題として、日ごろ着ている二軍服がその人の本当の姿だと思うのです。
まあ、一般社会では他人がどこのブランドを身につけていようと自分には一切カンケーありませんが、そういうことに感度が高い界隈に足を踏み入れると話が変わってきます。
会話中に、高確率でされる質問があります。
「どこのですか?」
キャバ嬢が、開口一番「何軒目ですか?」と職質まがいの質問をしてくるのと似ています。
胸元に堂々と、【BALENCIAGA】とプリントされているのであればそんな愚問はされずにすみますが、ブランド名を前面に押し出した服を着るのはご法度とされている世界です。
奇抜なデザインで知られているブランドの服でもなければ、無数にある似通ったデザインの服のブランド名を言い当てる目利きはそういないので、聞いてくるのです。
なにかの確認か?会話を途切れさせないための糸口さがしか?は分かりませんが、とにかく聞かれます。
ここで某ファストブランドを答えてもバカにはされない今のご時世ですが、バカにはされないだけです。
口にはださずとも、答えたブランド名で値踏みされてしまいます。
そんな無益な戦いに白旗を上げて、なんの変哲もないブランドに乗り換えるのも1つの手です。
一般庶民にも買える価格設定の。
価格競争が起きるよう、自社サイトだけではなく複数の有名ECサイトで売られていて、且つ自分の感性に合っているブランド。
この条件を満たしたのが、ドメスブランドの“マージン”でした。
なにがいいって、推しているYouTuberが皆無なので他人とブランド被りをしない。
しかも、ブランドが発信しているYouTubeもチャンネル登録者数が1桁で、上げている動画がこれまで2本(記事投稿日現在)しかないというヤル気のなさ。
そういうところ、好きです。
多数派の向こう側に触手が伸びる身としては、願ったり叶ったり。
だからといって、“マージン”ばかり着ているわけでもありませんが…
ブランドの呪縛
冒頭での“ユニクロ”と“メゾン マルジェラ”の話は、『信者ビジネス』というビジネスモデルです。
ユニクロという知名度の高いブランドを撒き餌にして1番難しい集客をクリアし、マルジェラという業界の虎の威を借りて次のビジネス展開に繋げる。
それが、どういった形でマネタイズするのか?は、人それぞれですが…
“ユニクロ”だけでは発信者の権威性は高まりませんし、“メゾン マルジェラ”だけではリーチできる数におのずと限界があります。
なにも、ディスっているのではありません。
ファン化するのは、大企業もやっているまともなビジネスモデルです。
自分の大切な時間や金を割いて、見ず知らずの人に無償で価値を提供し続けられるほど、人間は慈悲深い生き物ではありません。
「ネットの世界にマザー・テレサはいない」
当たり前の話です。
YouTubeだけでなくブログ等でも同じことですので、有益な情報提供者には課金をしてやってください。
ファッションにかぎらず、人はブランドに影響を受けています。
「◯◯で働いている」、「◯◯に住んでいる」、「◯◯に旅行した」、「◯◯を食べた」、「◯◯を飼っている」、「◯◯と親交がある」etc.
同カテゴリーの「その他大勢」でなければ、それは立派なブランドです。
わざわざ、言う必要があるのか?
あるのです。
ブランドタグで、ものの優劣を判断するから。
そのブランド名に踊らされぬよう、ほどほどの距離感で付き合いたいものです。
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