テンプルが独創的な横顔ハンサム眼鏡の、四角さと ずぶとさと 煌びやかさと
2次流通のリスク
13世紀のイタリアで誕生したとされるメガネは、戦国時代にあのフランシスコ・ザビエル氏の手によって、キリスト教とともに日本へ伝来しました。
江戸時代になると、ラウンドフレームに紐をつけて耳にかけるスパニッシュイタリアン型と呼ばれるメガネが、日本国内でも作られるようになります。
現代のつるが付いたテンプルメガネの登場は、19世紀になるまで待たなければなりません。
2024年通常運転1回目の買い物紀行は、ディランにつづく『ジャック沼』の第2弾!
最近では、メルカリに“JMM”のコピー商品がちらほら出回るようになりました。
つたない日本語と、あまりにも相場とかけ離れている価格がセットになった『限りなく黒に近いグレー』な“JMM”を、さらに値切ってキャッチできたことにご満悦だったのもつかの間、送られてきた“JMM”?が『ただの黒』だった現実にがく然としながらも、なに食わぬ顔でまた『メルカリの海』へリリースするという…
偽ブランド品の放流は、商標法違反ですよ。
以前、そのメルカリでヤラれた(あくまでも、個人が総合的に判断しただけ)ので、
その手は二度と食うわけにはいかない。
つるのON返し
しばらくはシロウト出品者と距離をおこうと、プロのところへ向かうのです。
中古メガネ専門の誠眼鏡店本店を見にいくと、“JMM”の未使用品が数点入荷していたのでございます。
“JMM”って、ウェリントンやレクタングルを含めたスクエアのゴツいアセテートフレームのイメージがありますが、どれも似たようなカタチばかりで…もう四角ならなんでもよかっちゃなかですか?と、今回はウォーカーをチョイス。
アメリカのロッカー、スコット・ウォーカー氏にちなんで名付けられた、
10mm厚の生地を曲げてつくった曲智デザインが目を引く、フリーマーケットではあまり見かけないモデルです。
価格は、コミコミ7.627万円。
カラーは、商品説明の型番からハバナ5かと。
このメガネは、ブラウン系生地と好相性のゴールド芯金が内側から透けて見えるタイプで、骨太のヨロイからテンプルにかけて、一直線上に並んだ3✕2のカシメ鋲が際立つ、シンプルデザインが秀逸。
実際は、ポイントほしさに楽天市場出張所で購入したのですが…
特徴のあるヒンジ部なので、OFF時に折りたたんでもかさばって市販のメガネケースには入らない、“JMM”ウォーカーのドーパミン放出は76.27%。
新シリーズ
外遊で世界中に金をバラまいて日本へ帰ってくると、その原資確保のため自国民には重税を課す。
そんな、外ヅラだけはいい支持率低迷の岸田 文雄首相に、怒った国民がつけたあだ名が『増税メガネ』。
(れいわ新選組のまわし者ではありませんが、自民党支持者でもございません)
旧友がメガネをかけた大学時代の学友に、「馬鹿メガネ!」と悪態をついていたのをふと思い出しましたが、かけた人物を見下すときに用いられることが多い「眼鏡」というワード。
メガネ好きとしては、悲しいかぎりです。
著名人がかけていたメガネから、インスピレーションを受けて作製されたものが数多くある“JMM”ですが、その最たるものがプレミアム価格で取引されているモデルもある、文化人をデザインソースにした巨匠シリーズです。
先日も、小説家・澁澤 龍彦氏をフィーチャーしたシブサワが発表されたばかり。
似たような黒縁メガネばかりリリースしても新鮮味がないので、このコレクションと並行して為政者を題材にした、メタルフレームで構成される無能シリーズの新設を提案したい。
シリーズ第1作は、日本メガネベストドレッサー賞を受賞したこともある、現内閣総理大臣・岸田 文雄氏をインスパイアした『キシダ』。
うわさでは、総理がかけているメガネブランドは“リンドバーグ”らしいので、そのデザインをパクるだけ。
チタン加工技術が頭一つ抜けている鯖江産の“JMM”にとって、メタルフレーム合戦は望むところ。
第2作の予定は、黒田 東彦元日本銀行総裁モチーフの『クロトン』。