フレンチヴィンテージの雰囲気ただよう、主張しすぎぬ玉虫色のヘキサゴン
外見至上主義
数年前にFacebookのMessenger機能をつかって、コンタクトを取ってきた女子がいました。
晒した顔がかわいかった(中の人は、オッサンかもしれんけど)ので、リードされるがままに『のこのこ』とついていったら、Messenger→LINE→出会い系サイトへ言葉巧みに誘導しては、終着のサイトでメールの送受信に必要なポイントを買わせようとする『デート商法』でした。
我にかえったオッサンの儚くも淡い恋は、そこで終わりを告げました…
そもそも、ブスだったらどうしたやろか?
さて、とうとう『魔性の眼鏡』ジャック マリー マージュに手を出してしまい、沼り始めた今日このごろ。
“JMM”では、ブランドアイコンとしてジャックのほかに、ローマ教皇ゼフィリヌスにちなんでネーミングされたゼフィリンも有名ですが、
こちらも、“JMM”にしては2次流通市場に玉数はあれど、未使用相場は9万円前後でディランとほぼ一緒。
どちらかというと、いま定番のクラウンパントを筆頭にフランスチックなフレームパターンをあまり得意としていないので、ここに9万円もかけるのはちょっと…
そこで、フレンチアイウェア初心者がメルカリで見つけてきた、ゼフィリン44(レンズサイズが47mmのモノもあり)とよく似たメガネはコチラ↓
出品初日から数千円単位で値下げをつづけるこのメガネ、定価11万円ほどの“ドリラ”とかいうフランス製らしいので、ネットで調べてみました。
1950年創業のオーダー専門ブランドで、日本ではポンメガネが受付窓口になっているみたいですが…
それ以上ブランドのくわしい情報はなく、日本人の職人がその工房で働いていたくらいのトピックしか見つかりませんでした。
いい仕事してますね~
11万円のオーダー品とかいっても、その価格よりも気になったのはなんともいえない色味のアセテート生地。
出品者の撮影技術と周辺の設備がすぐれていて、画像が盛られているとは分かっていても、吸い込まれそうになる生地のツヤ感に「ゾクゾク」します。
この出品者、商売っ気がないのか?コメントへの返信もしなかったりするので、説明文や画像から推測するしかなく…サイズは49□18-150、付属品についてはなにも書かれていないので、なにもないと思われます。
あとは、もったいなくてほとんど使用していない(本人談)と。
3.6万円になったので、15%引きの『指し値』を入れたあとは放置プレイ。
しばらく経つと、希望価格に落ちました。
映えてナンボ
画像とおなじものっちゃ、おなじものだけど…
現実に引き戻されたメガネをかけてみると、表記されているサイズよりもコンパクトに感じ、実際にフレーム幅が117mmのこともあって気持ち小さい。
ただ、ヴィンテージライクなメガネ(つるの内側にもFrame Franceと印字されている)はスモールサイズなものも多く、日本のくたびれたオッサンが着用しても…あら不思議。
パリジャンのインテリに映る魔法のメガネ。
イキっていない品行方正なデザインはともかく、細部を見てみると智(ヨロイ)とテンプルの立て付けがわるいので、開いたときにパーツとパーツのつなぎ目に若干のすき間ができて一体感がなく、そこまで高級感もない“ドリラ”のドーパミン放出は58%。
「11万円とか、ウソやろ…」
純正のケースはないと覚悟していたけれど、代わりに“ジンズ”の箱に入れて送られてきて、これがメガネのチープさに輪をかける。
サイズがサイズなだけに、“WHC”のメガネケースでもなんとか入ったので、S8559を買い足しました。
今回は、光にあたらなければパッと見が黒だから黒を。
『人は見た目が9割』といわれますが、マッチングアプリではその傾向が顕著に現れます。
加工の効力が、実物を見られるまでの短い間だと分かっていても、人目を引かんがために容姿をイジる。
画像の見栄えがしないとファーストコンタクトすらままならないのは、マッチングアプリの人間もフリマアプリの商品もおなじこと。
noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰