メガネケースの衝動買いでどうしても必要になった、青すぎない青のメガネ
アオレンジャーの呪縛が解けて…
物を買ったとき(とくに電化製品)に入っていた外箱って、開封したあとどうしてますか?
季節物の扇風機や電気ストーブの箱は、シーズンオフの収納に使ったりしますが、引越のときや壊れたときの搬送のためと思って後生大事に取ってある箱は、梱包材として1度たりとも登板したことがありません。
子どものころ、うちの母親がなにかのときに使おうかと押入れに眠らせておいた、デパートの上等な紙質の袋と同じ運命です。
つまり、そのときの発生確率が極めて0に近いのです。
そういったダンボール箱の中には、商品を固定する発泡スチロールがいくつか入っているので、デパートの紙袋とちがってぺちゃんこにすることもできず、かさばるその箱がクローゼットの大部分を占拠します。
今回は、大事な中身を守る『入れ物』から始まる話です。
あとから考えると、どうしてそんな判断をしたのか?我ながら理解不能なときがあります。
一昨年に、“泰八郎謹製”プレミア Ⅰのメガネケースを買う回で、『アオレンジャー』だったワタクシはブラックと迷ったあげくネイビーにしたのですが…
今ごろになって、泰八郎のメガネフレームが黒なのに紺のケースに入れていること自体、納得がいかなくなりました。
ネットサーフィンをすると、公式サイトでも“フェリージ”732/SAはすでに廃番みたいで、残りは万人受けしなさそうな3カラーのみ、あとは楽天市場やYAHOO!ショッピングに出店している並行輸入ショップ1軒だけが、セールで在庫処分をしている有り様。
その価格、19,800円→15,900円。
その中にブラックの在庫もあったので、取り急ぎポチったのでした。
黒の方が気分的にしっくりして、ドーパミン放出93%のそれはそれでよかったのですが…
そうすると、「ネイビーのメガネケースをどうするんだ?」という問題が発生し、フレームがネイビーのメガネを探すはめに。
青は青でも、“ザネラート”ポスティーナのようなロイヤルブルーだと、メガネをトレードマークにしている『お笑い芸人』の衣装みたいになるので、それだけはぜひとも避けたい。
鞄なら明るい『刺し色』でもいいけど、顔周りは目立つのでハデな色のメガネはしない主義。
アンダーステイトメントです。
今の『オッサン世代』があこがれるメガネの似合う有名人って、結局のところキムタクに行き着くと思うのです。
メガネがサマになっている男は数いれど、眼鏡姿はもちろん裸眼でもサマになっている彼は1番だと。
今の木村 拓哉氏は、アセテート素材の“レイバン”や“トム フォード”などを掛けておりますが、昔はセルロイド素材のメガネをよく掛けており、そのころの印象が強く残っている『キムタク眼鏡フリーク』のオッサンとしては、当時の面影を追いかけてしまいます。
アンティークならまだしも、現行品でセルロイド眼鏡を選ぶなら、粗悪品の可能性が高いチャイナ メイドを除けば『鯖江ブランド』しかなく、またしても“泰八郎謹製”のボストンフレームが引っかかりました。
もちろん、セルロイド製。
https://store.pokerface-web.com/product.html?prod_cd=2700001466529
今となっては、税込み5万円台に値上げしたプレミアシリーズしかリリースしていない“泰八郎謹製”ですので、3万円台で買える“ポーカーフェイス”別注は安く感じますが、画像で見るかぎり鋲のクオリティがプレミアシリーズに比べると落ちます。
とはいっても、在庫がある分しかこの世に現存しない現実。
さて、どうする?
国内ブランドではなく…
濃いネイビー単色の樹脂フレームはあまりなくて、一次流通品でないなら二次流通品にないか?と『庭』のヤフオクを徘徊していたら、英国“オリバーゴールドスミス”定番中のド定番、バイス コンスルを見つけました。
“オリバーゴールドスミス”バイス コンスルのアイコン、10金の丈夫な7枚丁番を3点止めしたカシメ鋲が、アイフォンのタピオカレンズを思い起こさせます。
出品者によると、東京の眼鏡店ブリンク ベースが数年前に別注をかけた品で、カラーが通称「ブラック ネイビー」と呼ばれるほぼ黒の青。
それを、伊達メガネ用のクリアレンズに変えただけとのこと。
即決価格は、19,800円。
質問をしていた先客がいたのでうしろに並んで待っていたのですが、1日経っても落札する気配がないのでお先に「ポチッ」と失礼しました。
定価が4万円弱なので、新品同様が半値近くで買えましたが、相場より少し安かった理由は手元に届いた品が、メガネ単品をプチプチでぐるぐる巻きにしただけで、純正のメガネケースもなければ元々入っていたダミーレンズも付属されていないことだと思われます。
最初から、“フェリージ”のメガネケースに入れる前提でメガネを探していたので、純正ケースはなくても問題なく、ないからといって親切心でどこのか?よく分からん中古の汎用ケースに入れて送ってもらうのも、これまたゴミが増えるだけであります。
ダミーレンズについては、付いていようが付いていまいがどっちでもいいです。
ま、のちのち売却するつもりならこの2点セットがあった方が高く売れる、“オリバーゴールドスミス”別注バイス コンスル-Sのドーパミン放出は84%。
危うきに近寄ると…
ヤフオクのサイト上には、業者、個人を問わずメガネフレームが多数出品されています(メルカリには、まだ業者は少ない模様)。
出品者が、古物商の許可を持ったリユースショップなら問題はないと思うのですが(100%ではありませんが)、外国製の有名アイウェアブランドのメガネをいくつか『1円スタート』で投げ売りしている、業者なのに評価が一桁とかのうさん臭いアカウントがあります。
出品物で多いのが、アメリカの“モスコット”。
落札者からのクレームで凍結されてもいいように、似たようなアカウントを複数運用しています。
そもそも、業界のプロでもモニター画像だけで真贋の判断はむずかしく…
この手のモノは、大体数千円で落札されていることが多いのですが、定価が3万円を超える人気のレムトッシュ46(新品)が1万円もせずに流通するはずはなく、そこに情報リテラシーの低い層が手を出して、まさに『情弱の狩り場』と化しております。
情報弱者にもランクがあって、商品を受け取ったあとにニセモノと気づいて低評価をつけている落札者はまだマシな方で、『サクラ』か?現物を見ても気づかない『知らぬが仏』か?は分かりませんが、
などと、ヤフオクの定型文を用いての高評価がトラップの場合もあるので、評価をそのまま鵜呑みにするとえらいことになります。
メガネにかぎらず、2次流通品は有名ブランドになればなるほどフェイクを掴まされるリスクが高まります。
怪しかったら、納得いくまで出品者に質問しましょう。