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Dバックルに換装しただけで、なんだか高級腕時計になった気がする不思議

いざ、探索!!

これまでに費やした金銭、時間、労力を惜しんで引くに引けない状態を『サンクコスト効果』といいます。

“フランク三浦”11号機の実機が思いの外パッとしなかったので、絞り出した打開策が11号機のDバックル化でした。


最近の高級腕時計にはわりと純正で使われていたりもするDバックルですが、チープ腕時計の場合はコストの問題から採用される例はまずありません。

元から純正パーツがないので、サードパーティーの中から探していくことになります。

本家ヴァンガードは特徴的な意匠のダブル式Dバックルが純正で付いていますが、11号機ガンバルドはピンバックルなのでそのバックル形状を模したDバックルを探した結果…

モデルチェンジをして使い勝手が向上したシングル式Dバックル“バンビ”ZS0007をセレクトしました。

このパーツを選んだ理由は、

◆最初に11号機のバックル幅20mmの製品がある。

◆ケースが鏡面仕上げなので、バックルも鏡面仕上げでないと一体感がない。

◆出所がよく分からん中華製サードパーティーは粗悪品を掴まされることが多く、国内専業メーカーで且つ“セイコー”のOEMを請け負っているとも噂されている会社の製品ならば、品質は折り紙つき。

◆11号機の14,000円に対して、ZS0007が3,500円と釣り合った価格だった。

◆プッシュボタン式なので、脱着がすこぶるラク。

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純正のピンバックルがGショックばりにデカく、それと比べると華奢な気もしますが…11号機はスポーツウォッチではないので、そこは許容範囲内ということで。

楽天市場もAmazonも、実売価格はそんなに変わりません。


シングル式のDバックルはその構造上、取り付けると外周がベルトの穴1~2つ分広がります。

交換前に1番内側の穴にツク棒を通していた人がこれを使うと、緩すぎて腕時計がくるくる回ります。

その時は、ダブル式のDバックルに変えるしかありません。



“フランク三浦”初? シングルDバックル

実際に製品を見てみると、その華奢な姿にイヤな予感がしたのですが…

作業自体は説明書を見れば何も難しいことはありませんが、部品が細く小さい上に組み付ける尾錠のベルトとバックルの隙間がなく、バネ棒が入りづらいのです。

老眼の身にとって、バネ棒がバックルの穴に入って「カチッ」と音がするまではバネ棒をすっ飛ばさないか?気が気ではありませんでした。


カスタマイズをした感想は、ケースとバックル2つのパーツの色と質感を揃えるのが大前提で、ここさえ間違えなければよほど奇抜なデザインでない限り違和感はありません。

たよりない姿から心配したガタツキもなく、さすが専業メーカー品の面目躍如といったところでしょうか。

ZS0007はバックル自体がゴツくなく、一般的な形状のDバックルと違って4mm以上の厚いベルトは挟めないので、基本はフォーマルな腕時計のシュッとした革ベルトを得意としています。

ZS0007単体のドーパミン放出80%、11号機とトータルで70%



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“フランク三浦”の改造をしている人は悪評高いベルト交換をしている人がほとんどで、たまにDバックルを装備している人も見かけますが、ダブル式ばかりでシングル式は見たことがありません。

“フランク三浦”はペラペラの腕時計が多いので、パーツの厚みが薄いシングル式の方が収まりが良いと思います。

反対にケースの分厚い6号機や11号機は、それに合わせて厚みのあるゴツ目のダブル式に変えてみても、一貫性があって面白いでしょう。


Dバックルを装着して思ったのは、“フランク三浦”にかぎらずこの世のピンバックルが付いているすべての腕時計は、全部Dバックルに交換した方が良いということです。

それくらい、やらない理由がありません。

具体的な理由が知りたければ、「Dバックル メリット」でググってください。

そこに答えが書いてあります。


高級腕時計は、サイズが合うブランド純正のパーツがあればそれを(純正は、ブランド名が刻印されていることが多いので)。

なければ、“カミーユ・フォルネ”などの高級専業ブランドのパーツを。

スイス製のお手頃な値段のアンティーク時計には、イタリアの名門“モレラート”を。

ここをケチってノーブランドのサードパーティー品を使うと、バランスが崩れて『ハズれ』ます。

国産の腕時計にも、今回使用した“バンビ”みたいにこなれた価格で提供している専業ブランドのパーツがあります。

どうして専業を推すか?というと、こういった会社は技術力が総じて高く、通常はベルトも作っているからです。

レビューのクレームを見ていると、「モノがクソ!!」だとか「金具が当たって痛い!」などの理由でつけている以外は、組み合わせているベルトとの相性でつけていました。

自社が売る汎用ベルトに使えない汎用バックルを売る会社はまずありません。

買ったバックルがベルトと合わなければ、その会社のベルトを取り寄せたら問題はだいたい解決します。


貴方の腕時計も、1日も早くDバックル化した方がいいですよ。

やらないことは、リスクでしかないのですから…



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