これまでなら【アウト オブ 眼中】だった、丸い丸いほぼ丸い雫のような眼鏡
女の「かっこいい」はあっても、男の「かわいい」はない
現代社会のファッションにおいて、女性が男性由来のものを着用するボーイッシュやマニッシュといったカテゴリーはあっても、MtFや趣味での『男の娘』を演じているわけではない『一般的な男性』が、フリルやレースなどガーリッシュと呼ばれるようなものを使用すると…世間からは、「気持ち悪い」と変態あつかいをされることになります。
オッサンがワンピース姿で外出でもしようものなら、警察通報案件に。
いわゆる、ジェンダーバイアスです。
今春に、“JMM”の小売価格が2万円アップになったのを受けて、2次流通の便乗値上げも目立つ今日このごろ。
平気で15万円、20万円の強気なプライシングをしているレギュラー個体をよく見かけます。
なので、新品・完品の“JMM”フォンテーヌブロー2(2016年発売フォンテーヌブローのリコレクションモデル)が、10万円を切る価格でメルカリ出品されたときは、テンションが上がったのでした。
メガネ自体はユニセックスとはいえ、男女別でなんとなくフレームの向き不向きがあると思うのです。
そんな考えから、これまでラウンドやボストンなど曲線基調のフレームに食指が動かなかったのですが、鏡に写った“JMM”ジュリアン(個人的には、軽めのボスリントンだと思っている)を試着した自分が思いのほかしっくりきて、
それならボストンタイプを新調してみるか?という流れに。
丸っこい眼鏡は、フレームが華奢になるとフォンテーヌみたいにフェミニンに寄りすぎてしまう↓
(『マイルドインテリ』に見せたいのなら、メンズでもイケるっちゃイケる気もするけど、個人的に好みではない)
それと比べると、フォンテーヌブローはいかにも“JMM”らしい力強いフォルムが特徴です。
レンズシェイプはボストンとなってはいますが、下部の角が中心よりやや外側に広がっているので、若干のティアドロップが入っています。
おなじ“JMM”の「フォンテーヌ」でも、「ブロー」のアリナシでこんなにも印象が変わる。
ちなみに、「〇〇ーヌ」の字画から分かるように両モデルとも命名元はフランスでして…ナシの方はカルーゼル凱旋門(GⅠ凱旋門賞のエトワール凱旋門ではない)を設計したピエール・フランソワ・レオナール・フォンテーヌ氏から。
アリの方は、フランスにあるマニエリスム様式のフォンテーヌブロー宮殿から。
“JMM”のネーミング法則が、『言ったもん勝ち』なだけ感はありますが…
スピード決着
この出品者、これまで“JMM”を鑑賞用に購入しては眺めるだけ眺めて飽きると、メルカリで売却するお方でして…
9万円でスタートしたフォンテーヌブローに、1割引き8.1万円の希望価格を入れて様子見。
すると…
翌日には、8万円にプライスダウン。
1日で希望額より下がったので、ポチろうかとしたのですがちょいと欲がでて、もうちょっとネバってみるか…と思った数時間後。
『いいね!』の数もじわじわ増えてきて、ここらが潮時だとは分かっちゃいるけど、ここまでハイスピードで「ガンガン」下げてくるなら、直接交渉であと『一押し』は下がりそうな気もする。
でもこれから仕事でオフラインになるし、仮に交渉が成功したとしても…「あと5千円お安くなりませんか?」⇨「いいですよ」⇨「ありがとうございます」⇨「価格変更しますね」のやりとりが終わるのに、最低でも5〜6時間はかかる。
メルカリのルールは、交渉中だろうが『〇〇様専用』だろうが購入者優先。
悩んだ末に、現状価格でとっとと購入。
この間、2日。
あとがき
実物は思ったよりも大ぶりで、四角いエンツォの丸いバージョン的存在だったフォンテーヌブロー2のドーパミン放出は81%。
初代と比較すると、サイズが47□24→50□23へと大型化され、つるを止めているリベットも2ピンから3ピンに変更されているので、テンプル幅も太くなっているのでしょう。
メガネ業界もアパレル同様、より太くより大きなオーバーサイズがまだまだ主流のようです。
noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰