ブローラインのクセをなくして現代風に再構築された、ジャック版のガーゴイル
ジャック沼
“JMM”のメガネは、人生初の『6桁メガネ』エンツォ購入で終了する予定だったんですよ。
最初は。
気がつけば、「この際(どの際だか知らないけれど)、ボストンもほしいよね」と、フォンテーヌブロー2を買い、
寄り道したスタンフォードでホントに最後のはずでした。
自分の中では。
“JMM”を1年ちかく買い漁って新鮮味もなくなってくると、熱しやすく冷めやすい性格も手伝って「もういいやろ…」と、なっていたのもつかの間。
メルカリで出ました。
『ラスボス』的存在のドゥヴォー。
定価は、13.2万円です。
人気もの見たさ
現在、モッピーを経由してメルカリで購入すると、ポイントバックが受けられます(メルカリShopsを除く)。
入会がまだの人は、ぜひ!
フォンテーヌブロー2の出品者が、今回はドゥヴォーを出品(最初は、15万円だった気がする)。
すでに、1名が希望価格を登録中。
ここで負けじと登録しようとすると、手がすべって5%引きの12.35万円で登録してしまう。
すぐ、12万円に値下げされたけど…
希望価格を登録し始めたころのように、希望価格に値下げされたら「下げてもらったのだから、買わなければ申し訳ない」という、義務感みたいなものがまったくなくなってしまったのは、心が荒んできたせい。
とてもじゃないけど、そんな価格では買えないので華麗にスルー。
そもそも、10万円で設定しようとしていたのでそこを購入ラインとして待つことに…
こちらの出品者、鑑賞に飽きてつぎからつぎへと出品していく“JMM”のほとんどは、数日で決着がつく短期決戦型。
1日に何度も0.5〜1万円ディスカウントしていく(たまに、値上げすることもあり)ので、あっという間に売れてしまいます。
「もう一声」
「ほれ、キタ!」
真の希望価格まで下がりましたが…
一つ気がかりなことがあって、それはフレームにつかわれているBRECCIA(角礫岩)という名の、光が当たるときと当たらないときの表情が180°変わる茶系のべっ甲柄で、この本体カラーの相場が分からない。
人気のドゥヴォーとはいえ、15万円程度のプレミアム価格で取引されているのは黒系統ばかりで、薄っすらと色のついたクリアだと、新品でも7万円ほどで取引されていることもザラ。
これと近い色で焦茶系のHABANAをウォーカー、ジュリアン、スタンフォードと3本所有しているけれど、黒系のNOIRとくらべるとどれも数万円は低い。
プラ素材のメガネフレームは、ブラックが1番強いのかもしれません。
迷うけれど、先客の希望価格も分からないのでおちおち悩んでるひまはない。
ので、とりあえずポチる。
ドゥヴォーの元ネタは、クラウンパントとフレーム上部形状がおなじようなガーゴイルで、“レスカ”のオデットでみられる玉型がそのベースとなっております。
(「カクカク」としたクラウン部分を平らにし、智の位置を上にずらしたのがドゥヴォー)
1950〜60年代のフレームフランスが元になるので、ドゥヴォーも小ぶりにつくられていて(43□27)、フレーム横幅は137mmしかありません。
そのこぢんまりとしたたたずまいは、高知・はりまや橋と一緒なのだ。
(10万円も出して、このコンパクトさには少々テンションが下がる)
顔がたるんできたオッサンが試着してみると…その独創的な形状との相乗効果で、Mr.BOO!に出てきそうな『インチキ臭い』ニオイが「プンプン」とする(色つきレンズだったのが、とどめを刺した)。
重力に逆らえない中年男子がドゥヴォーをかける際には、くれぐれもご注意ください。
これこそ、46mmサイズとかリリースしたら爆売れすると思うけれど(“JMM”の1番人気なので、43mmでも十分に売れておりますが…)。
ゴールドの飾り芯が内側からしか見えないタイプでしたが、テンプルが細くて芯金くらいの幅しかない(丁番を止めているリベットは横2点)ので、外から見えない方がすっきりしているドゥヴォーのドーパミン放出は74%。
これが、最後の最後になると信じて…