今度ばかりは絶対に競り負けられないヤフーオークションが、そこにはある
またしても、金子眼鏡
人間は、『ないものねだり』の生き物でして…
プラスチックフレームのメガネを3本、それに対してメタルフレームのメガネは1本しか所有していないので、食指が動くのはメタルフレーム。
その1本もゴールドの“井戸多美男作”とくれば、シルバーベースのフレームがほしい。
世にメガネブランドは星の数ほどあれど、メタルフレームのメガネといえば“999.9”に相場が決まっておると、Begin誌が20年ほど前におっしゃっておりました。
「眼鏡は道具である」
創業者の三瓶 哲男氏が代表を務めていたころの“999.9”がホンモノの“999.9”とのたまう『ツワモノ』のファンもいますが、クリングスに描かれた模様が亀マークだろうが星マークだろうが、どっちでもいい『にわか』のメガネフリークとしては、今では急成長した“999.9”の品番は多くて、似たようなメガネの中からどれにすればいいのか?分からない。
選択肢が多すぎると選べない、『ジャムの法則』です。
“999.9”の十八番ともいうべき逆Rヒンジですが、その機能を搭載した現行未使用品の2次流通品が半値ほどするなら、『衝動買い』の背中を押す力がチト弱い。
“999.9”のお買い得商品がない以上、ほかのブランドを探してみます。
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その結果、レンズを替えただけの未使用に近い“金子眼鏡”KMP-02が、ヤフオクに出品されておりました。
また、金子か…
プラスチックフレームの印象がある“金子眼鏡”は、数年前にメタルフレーム製造技術向上のショートカットに、その実績のある栄光眼鏡を吸収合併しています。
さらに、出資を受けているファンド日本企業成長投資の仲介で、昨年には先述の“999.9”と経営統合して持株会社ジャパン アイウェア ホールディングスの傘下に。
優良ブランドを両わきにかかえるなんて、ゲーム業界で例えたらスクエニみたいなもんですよ。
そんな、「国内唯一のラグジュアリー・アイウェア・グループ」に納まった、“金子眼鏡”がリリースした型番KMPの由来って、なんのひねりもない
「カネコ・メタル・プレミアム」
の略なので、きっとジョートーなメタルフレームなのでしょう♪
またしても、ブラックネイビー
定価が57,200円する、MNP-02の2次流通相場をリサーチしていて→
在庫なしのためにいつのか?は分かりませんが、Yahoo!ショッピングで見つけた同型同色のサンプルが1件。
「未使用品」が27,500円、「未使用に近い」状態で10,000円スタートなら、そのオークションに参戦してみましょう。
最終日が参加者の多い土曜日とはいえ、落札価格が高くなりがちな廃番商品でもなく、競っても20,000円はいかないと思います。
終わりまで数日あるなか、楽天市場にて2割ほど戻ってくる『ポイント大盛り祭り』をやっていたので、前祝いに“WHC”のメガネケースを『先ポチり』するのでした(シルバーがほしいと言いながらも、これまたブラックネイビーだったので、今回はネイビーを)。
メガネケースなんか、純正品を使えばいいだけの話でして…この価格帯の社外品をわざわざ買う『変人』は多くなく、そうなると店側もそんなにストックを持つわけもないので、在庫があるうちに買っておかないと、欠品したらいつ入荷するか?分かりません。
“WHC”のメガネケース購入は、“井戸多美男作”のハバナに続いて2度目ですが、ネイビーの深い色合いもハバナに負けず劣らず美しい。
“WHC”S8559のドーパミン放出は、ポイントバックの増量も鑑みて82%。
“WHC”の製品はクオリティが高く、革質、縫製、コバの処理等…どれを取っても、文句のつけどころがないだけに、「このメガネケースがもう一回り大きければ、かさばる樹脂フレームも入るのに」と、残念でなりません。
またしても、ひとり相撲
高品質のメガネケースを用意したとて、中に入れるメガネがなければなんの意味もない。
なにがなんでも、落とさなければ…
サイズについて質問している先客がいましたが、「そんなもん、説明文に書いてあるやん!」と思いながら、10,000円で入札するのでした。
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オークション自体はまったく盛り上がらず、ほかの参戦者も現れずにそのまま終了。
ん?
この絵ヅラ、Yahoo!ショッピングのストアで見た画像と同じじゃね?
メガネというアイテムの需要と相まって、出品者の主観的な「未使用に近い」は、どれくらい近いのか?が第三者には分かりづらかったところが、このオークションに参加者が現れなかった原因の1つかもしれません。
それはさておき、オークション翌日の日曜日午前中には決済まで済ませましたが、スタートの10,000円で落札されたのが、よっぽど気に食わなくてふて腐れたのか?、待てど暮らせど発送の連絡がありません。
このまま送ってこなければ、“WHC”のメガネケースはどうすんだ…
木曜日になって、ヤフオクから早く発送するように突かれると、やっと重い腰を上げて発送してきましたが、遅くなったわびもなければ『追跡番号』すら送ってきません。
というか…最初から、メッセージでのやりとりがまったくない。
翌日の金曜日に『受取連絡』をして、取引は終了しました。
ヤフオクで、ここまで無反応な出品者との取引は初めてだったので、本当は「非常に悪い」の評価をつけたかったのですが、『報復評価』をされて「非常に良い」100%のアカウントにキズが付くおそれがあるので、評価はしませんでした(メルカリとちがって、ヤフオクでの評価は任意)。
そして、向こうからの評価もなし。
実は、この“金子眼鏡”KMP-02を落札した土曜日というのが、メルカリで“リー”のジーンズを購入されたとある土曜日と同じ土曜日でして…
『売り手』と『買い手』を同時進行してみて、相手の顔が見えないeコマースに、コミュニケーションの重要性を再確認しました。
最後に、落札した“金子眼鏡”KMP-02のことを書いて、今回の記事は締めたいと思います。
「チタンは軽い」
それに尽きる。
ゆくゆくは、ここを留めているネジがゆるんでガバガバになるのは想像に難くないとはいえ、エビの尻尾みたいに折れ曲がるダブルヒンジがデザイン上の特徴になっていて、「カチッ」とした動きはギミック好きにはたまりません。
片手以上はするメガネの、実際に「未使用に近い」品が10,000円だったことを考えると、ドーパミン放出は85%。
手にしたのが“999.9”ではなく“金子眼鏡”だったので、ノーズパッドに書かれていたものは…亀マークでも星マークでもなく、金子の文字でした。