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イチゴ農家が一人で栽培できる面積

以前に、あるイチゴ農園をしている経営者とした話です。
その人曰く「だいたいイチゴ農家が家族で見れる範囲で栽培をすると30aくらいが限度。栃木でもイチゴ農家の高齢化で離農する人が増えて、それを補助金を支給して拡大したい人に斡旋するようなことをしている。
それを利用して50aくらいまで拡大する農家もいるが、そうすると管理する手間が間に合わなくなって、病気が発生したり、そもそも収穫時に家族だけでは足りなくなって人を雇わなければならなくなる。
結果を言うと、イチゴの品質が落ちるだけでなく、収穫量は増えても経費が増大し、収益は下がっているケースが多々見られる」そうです。

まず、以下のようなデメリットが考えられます。

  • イチゴのハウスが隣にある場合は良いが、離れたところにあると移動時間が取られ、忙しさが増し、今まで管理にかけていた時間が限られる。

  • イチゴの収穫タイミングが同一地域のため、ほぼ一緒になるので、家族だけの手では足りなくなり、新しく雇用をしなければならないが、イチゴのシーズンだけ、かつ収穫タイミングだけ雇用できるような人は都合の良い人はいない。いてもコストは増大する。

  • 今まで葉かき作業などをする時間が取れていたが、手が回らなくなり、病気の発生確立が高くなると共に、収束や対応が遅くなる傾向が発生する。

一人の農家が管理できる広さは限界があり、それを超えると一気に収益性が落ちる印象です。
工業と違い、単純に規模の拡大を狙えないのが農業と考えます。

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松田祐樹@MD-Farm
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