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青の研究結果

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サイアノタイプについて
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お家でできるサイアノタイプの作り方

お家でできるサイアノタイプの作り方

こんにちは。松千代です。もしかしたら自分の家系が武家だったんじゃないかと思ってソワソワしています。家系図の辿り方に詳しい方教えてください。

さて、タイトルの通りお家でできるサイアノタイプの解説をしていきたいと思います。

サイアノタイプって?

こちらです。青写真と呼ばれるもので、紫外線に反応する塗料を塗った用紙を感光させ、像を定着させる技術です。

サイアノタイプの作り方を検索すると、たくさん

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Grave of cyanotype #8

Grave of cyanotype #8

こんにちは。松千代です。
サイアノタイプという青い写真を作っています。
日本人は青に対する意識が他国より強いのか、青春や北野ブルーなど青い表現が有名です。実際、海外から見ると日本で流行っている写真は青く見えるのだとか。私も青に惹かれて青い写真を作り始めました。

今回は浮世絵のテイストを模索しています。
一度できたプリントの空の部分を漂白剤で脱色し、改めて観光液を塗る。そこにアクリル絵の具で太陽を

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Grave of cyanotype #7

Grave of cyanotype #7

季節は変わりまして、時は霜月
秋など疾うの昔に過ぎたのか、はたまたあったのかも怪しいこの頃ですね。
私はというと、毎日毎日飽きながらガラスに青を焼き付けていた日々でして、ようやく慣れてきたと思ったら急に変わる季節によって、また苦難の日々が始まりました。

見てください。青が割れています。いつもの如くUVライトで照射した後、現像のために水につけ、ネガポジ反転のためにオキシドールに浸したところ、被膜が

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紫金山・アトラス彗星をサイアノタイプでプリントしました

紫金山・アトラス彗星をサイアノタイプでプリントしました

紫金山・アトラス彗星見ましたでしょうか?次見られるのは8万年後らしいです。

XでもインスタでもThreadsでもテレビでもたくさん写真が投稿されています。(そうだよね?)そんな彗星をおそらく地上最速でサイアノタイプにプリントしてみました。

薄い被写体なのでサイアノとの相性は良くないのですが、そもそも肉眼でもはっきり見えるものでもないので、これくらいの淡さがかえって良いと思うのは甘えでしょうか。

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Grave of cyanotype #6

Grave of cyanotype #6

三重県の鬼ヶ城と呼ばれる熊野古道の手前にある洞窟から見上げた天の川です。
この日は珍しく七夕に快晴で、車をぶっ飛ばして見にいきました。

Grave of cyanotype #5

Grave of cyanotype #5

サイアノタイプのワークショップを開催しました。いつもはUVライトで作っていますが、この日は太陽光で実施することにして、天気に振り回されながらの制作でした。

そのうちの一枚です。
ドライフラワー を置いて作ったところ、斜陽によってハイライトと影が生まれて幻想的な一枚になりました。

Grave of cyanotype #4

Grave of cyanotype #4

長野の夏がかつてないほど暑くて
人は生きているんじゃなくて
生かされていると感じました。

自然と共に生きた先人たちの残しものが
この原風景ですね。

Grave of cyanotype #3

Grave of cyanotype #3

バーベキューをした時に、炎のゆらめきに心が落ち着くのを感じました。元来人には焚き火のゆらめきで心が落ち着く特性が備わっているという話を聞いたことがあります。

炎は温度によって色が変わりますよね。
赤より青い方が高温なのは不思議な感覚です。

サイアノタイプは、どんなものも青く染め上げます。これも元々は赤い炎