第八話「御用聞き物語」
皆様こんにちは松﨑健太郎です。
突然ですが、
21歳の時、奥さんのお腹に二人目が居たのに、
「独立宣言」
しかもお金がないのに創業しました。
まず名刺100枚作り
「仕事が無いので仕事を下さい」と、近所を回った(笑)
最初に頂いた任務は、、、
山の深い所専門の醤油配達の仕事でした( ゚Д゚)/
昔は、醤油もお酒も一升瓶で、外に一升瓶が入るコンテナ
が置いてあり、使い終わった瓶を回収し、使った分を補充する仕事でした。毎日100件程回ると、ガソリン代を
引くとちょうど5000円ほどの手間が貰えました。
その任務を毎日やってる内に、お茶のみ場が出来て行きました。
最初は、回る件数が少なくなってしまうので、
断っていたんですがお茶飲みすることで、
新しい仕事に繋がるという事を
知るのにそんな時間はかかりませんでした、、、
面白い依頼が沢山( ゚Д゚)/
・ばあちゃんを病院に連れて行き、帰りに買い物して帰ってくる。
・犬に鶏鳥小屋壊されたから、犬に壊されない鶏鳥小屋を作って欲しい。
・屋根の雪を下ろして道路までの道を作る
・冬タイヤ・夏タイヤ交換(30軒程受け持ってました)
まぁ様々な御用聞きがありました(笑)
そんな中でも凄く印象に残っているのが、
部落を回ってると、たまに出会う「悪徳業者撃退」の任務です、、、
良くお茶飲み場で、高い布団買わされたとか、
健康補助機器買わされた
とか聞いてました。
ある日実際にその場面に出くわす事になります。
「ねぇおばあちゃん。私たち何度も足運んでるだけでも大変よ」
「そろそろ買ってもらわないと私たちも帰れないんですよ」と
声が聞こえてきました。
自分のお客さんだったので、急いで玄関まで走って行き
「うちのばあちゃんに何言ってんだ」と
言ったんです。
そこからは、皆さん想像通り相当絡まれ、
愚だまかれ30分ほど、言い合いをし、
その日はやっと帰って行きました(-_-;)
良く話を聞くと、お茶飲み場で話題に
出てた布団屋でした。
120万もする布団をもう少しで買いそうになっていたんです。
ばあちゃん泣き出して、「来週またあいつら来るんだ、今日はおめぇが来てくれたから良かったけど、どうすんべ」
怖さもありましたが、ばあちゃんの方がよっぽど怖い思いをしてきたと思うと、もう怒りがこみ上げて、、、
また次の週も必ず来るからと約束して、
その日は帰りました。
決戦当日
その日は、早目にばあちゃんの家に行き待機してました。
お昼近くになり、あいつらがやってきました。
なんか学生以来の、喧嘩の前の変なドキドキ感、、、
まぁ向こうも、自分が居たので
最初ビックリしてましたが、
「今日は絶対買ってもらわないと私たちより怖い人が来ますよ」とか
まぁ脅しの文句のオンパレード(笑)
でも絶対引かない覚悟決めてたんで、
何言われても平気というか
人間決めて肝が据わると強いですよね。
根気勝ちですよ(#^.^#)
ばあちゃんほっとして泣き出して、
俺に10万円もの大金渡してきた。
もちろんそんな大金貰えない。
ばあちゃん決して楽な暮らししてないの知ってたから、
自分の御用聞き最高額5000円だけもらった。
帰りに部落長と警察に事情を報告し、
長い一日が終わりました。
今でも一人やお年寄りだけで住む家が沢山あり、
そんなどう逃げていいか解らない人たちの所で、
こういう行為が行われてる事にゾッとします。
同じ日本人なのに、
自分らにもじいちゃんばあちゃん居るはずなのに、、、
自分のばあちゃん、91歳なんですが、
一年に一度会いに行くと、
未だに「お風呂熱くないか?」
「今日は寒いで、お布団もう一枚かけたろか?」
とか子供扱いですよ(笑)
まさに無償の愛ですよね( ;∀;)
そんな事絶対できない、、、
自分は、沢山のじいちゃんばあちゃんに
本当可愛がってもらいました。
しかも商いの基本である御用聞きから、
課題を解決するビジネスモデルの作り方を
学んだんだと思います。
今三重に居るじいちゃん、ばあちゃんに今年も
忙しい忙しいと言ってないで、
必ず年内に会いに行こう。
そして子供みたいに甘えてこよう(笑)
この話以外にも特に20代は、様々な体験しているので、
また機会があれば書いてみたいと思います。
いつも見て頂きありがとうございます。
良かったら💛頂けると単純なのでモチベーション上がります(#^.^#)
皆様もお豆に幸せ溢れます様に。