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映像作品「花明かり」公開&楽譜 販売開始

昨年秋から取り組んでいた映像作品「花明かり」がようやく公開されました。
5分間の映像、本当に多くの方にご覧いただきたいと思っています。
大きな画面で観ると、さらに色彩の美しさを味わっていただけると思いますので、可能な方はぜひ大きな画面で!

そして宜しければシェアしてくださると、大変大変嬉しいです。
私だけではなく、リキッドアートの山田サトシさん、映像ディレクターの中村光男さんお二人の技術とアイデアと工夫が詰まりに詰まった映像になっています。

ご家族やご友人に「松原さんがこんなことしてるよ〜」という感じでお知らせください。よろしくお願いいたします。

さて、アコーディオンソロ「花明かり」の楽譜も販売を開始しました。

この楽譜は昨年の春には出来上がっていたのですが、コロナ禍があり販売のタイミングを逃してしまっていたのでした。
作曲家の深見麻悠子さんに〔左右ともに1声で〕とお願いして作っていただいた愛好家のための作品です。
難しすぎるなどと色々と注文をつける私に、嫌な顔せず素敵な作品を提供してくださり本当にありがとうございました!
映像作品を観てインスピレーションが浮かんだ方や弾いてみたいなと思われた方は、ぜひ上記リンク先ページからお申し込みくださいね。

最後に、楽譜に掲載した作曲者からの言葉をご紹介します。

 数年前、作家で国文学者の林望先生より素敵な書籍を贈って頂いた。それは、林先生の情緒豊かな言葉で解説された川瀬巴水の版画集であった。
美しい作品の数々を見ていると自分がタイムスリップしてその世界に入り込み、日本中を旅をしているような不思議な気持ちになった。この感覚をいつか音楽で表現してみたら面白いだろうな、と考えていた。
そんな折、アコーディオン奏者の松原智美さんから、アマチュア演奏家の方にも親しんでもらえる、テクニック的に難しすぎず、イメージが掴みやすい現代曲の新作を、との依頼を頂いた。
題材を探すうち、巴水の「井之頭の春の夜」という静寂に包まれたような作品を、繊細で且つノスタルジックなアコーディオンの響きによって、その世界観を忠実に表現できるのではないかと思い、この作品のテーマに選んだ。

 この曲は「静」と「動」の2つの部分に分けられる。「静」では、無音の音に耳を澄ますイメージで。ピンと張り詰めたような高音の持続によって静寂を表現した。「動」では、そこに生きるすべての生命の躍動を表現した。
この曲を演奏する上で一番大切にしてほしいことは、頻繁に出てくるゲネラルパウゼ*の表現である。ただ休むのではなく、休止の中にある音楽をより一層感じて、間合いやその空気感にこだわってもらいたい。その表現方法が難しいと感じられる方もおられるだろう。提案として、私と同じように、ご自分が巴水の作品の中に入り込んだような想像をしてみてはいかがだろうか。臘月に照らされた木々、微風に揺らぐ池、刻々と変化する色合いや湿気を帯びた夜の匂いなど、さまざま想像を膨らましてみると、自然とその空気感が表現できるはずである。ぜひとも挑戦してみて頂きたい。
最後に、この作品の題名である、アコーディオンのための幻想曲『花明かり』(The reflection, cherry blossoms at dusk)は林望先生に命名して頂いた。この場をお借りして深謝申し上げます。              深見 麻悠子

※ゲネラルパウゼ 総休止の意味。すべての楽器が休みになること。

想像の翼を拡げて、演奏してもらえると嬉しいな!


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松原智美/じゃばらの道
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