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小指が使えるようになろう!

アコーディオンレッスン記事第19回目です。
今回は、左小指について取り上げます。
少しアコーディオンが弾けるようになると、どうしても小指を使わないと弾けない場面が出てきたりします。
その時に問題になるのが、「小指がボタンに届かない」や「他のボタンも一緒に押してしまう」ということがあります。
その問題がなぜ起きるのか、ということと解決策をご紹介したいと思います。
さらに、身体の状態についても少し話していますので動画をぜひご覧くださいね。(動画は16分30秒)

楽器を立てる

小指がボタンに届かない、という方はまず楽器が立っているかどうか確認しましょう。
楽器が立つ、というのは楽器が床に対して垂直になっている状態、または楽器の底面が左腿にベタっと当たっている状態のことを言います。

写真のような状態が「楽器が立っている」と言います。

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これは「楽器が寝ている状態」です。

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さて、なぜ楽器が寝ていると問題かというと、寝ている状態の楽器では楽器の下部にいけばいくほど身体からの距離が開いていってしまうからです。
距離が開けば届きにくくなりますよね。
小指は特に短いですから更に難しくなるんですね。
楽器が寝ていると演奏中にぐらついたり、肩への負担が増したりと小指以外の問題も起きますので、こんな風に楽器を持っている方はこの機会にぜひ見直してみてください。

小指が倒れている

小指を使った時に、他のボタンも押してしまうという方は小指が倒れている可能性があります。
どういうことかというと、下の写真のような状態です。

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このままでは分かりにくいと思いますので、倒れていない状態の写真↓も見てみましょう。

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違いがわかりますか?
小指の爪の向きが違うことが分かると思います。
この小指が寝てしまう原因というのは、手のねじれにあります。
小指が寝てしまう方は、手首を時計と反対方向にねじっていることが多いです。

手首がねじれていても、小指以外の指を使う時にはそれほど困ることはないので気づきにくいと思いますが、ベースバンドへの腕の当たり具合でも判断できます。
ねじれている方は、手首のベースバンドに当たっている部分は親指側の半分で、ねじれていない方は全面が当たると思います。

小指で左ボタンを押すためには、左ボタンの列に対して指が垂直にまっすぐ入らなければいけません。他のボタンを押してしまいがち、という方は鏡を見ながら指を下の写真のように入れて練習してみてくださいね。

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腕を使う

小指が使いづらくなる理由に、蛇腹操作に手を使ってしまっているということが挙げられます。この辺りは、一番最初のレッスン動画などでも説明していますので、リンクだけをご紹介して、ここでの説明は省きます。

普段は蛇腹の開閉にきちんと腕が使えている方も、小指を使うとなると手も使ってしまう方がいらっしゃいます。
小指を使う時ほど手と腕の分業が必要になりますので、かなり意識的に腕を動かして練習してみると良いと思います。

腕のねじれを改善するために

前述した腕のねじれを改善したいという方には、以下の動きをぜひ試してみてください。
腕のねじれは、肩の位置の問題から発生しています。
ですので、まずは肩から見直さなければいけません。
手の平を後ろに向けた場合(写真1)と前に向けた場合(写真2)では肩の状態が変わるので、まずはご自身の身体でその変化を見てみましょう。

1.

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2.

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手の平を前に向けると肩の位置が後ろに下がるのがわかると思います。(写真2)
これが肩が開いている状態です。
デスクワークの多い方などは肩の内向きが常態化しているのですが、この肩の内向きというのは写真1の状態です。
演奏するときには肩が開いている方が良いので、演奏する際には一度腕をだらんと降ろし手の平を前に向けてから、その時の肩の状態を維持して腕をベースバンドに通してみるといいと思います。
もちろん姿勢の癖がありますので、肩の内向きが癖づいている人は弾いているうちに元に戻ってしまうのですが、気づいたらその都度仕切り直していくといいと思います。
また普段の生活から気をつけて取り組んでみると、より効果的です。
(これは右側にも当てはまり、右肩も開いている方が指が使いやすくなります)

姿勢に取り組もうと思っている方は、ぜひチャレンジしてみてください!

おわりに

今回のレッスン記事はここまでです。
ご質問ご感想は、YouTubeコメント欄、各SNSでも受け付けていますのでお気軽にお寄せください。アコーディオン演奏法について扱って欲しいテーマも募集しています。

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松原智美/じゃばらの道
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