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アコーディオン演奏はしんどくない。

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

この記事は、目一杯力を入れてがんばってガンバッテ頑張ってアコーディオンを弾いて、ヘトヘトになってしまう方へ贈ります。

6月から文章と動画によるアコーディオン演奏法の解説を始めてみます。取り上げたいテーマは沢山あるのですが、最初に伝えたいことは何かな?と考えてみて、やっぱり私は…

この素晴らしい楽器が、しんどくて疲れる楽器だと思われることが残念でたまらない。これを何とかしたい!

確かにアコーディオンは(ちょっと)重いけど、演奏自体は決してしんどくない楽器なんです。(…運ぶのはしんどいデス。)
すごく力を入れているのに蛇腹が開かない。大きな音が鳴らない。
筋力が足りないのかな?とますます頑張る…
しんどいですよね。疲れますよね。

でもそれって違うんです!
何が違うかはこれから説明するとして、「疲れる」を理由にやめてしまう人を少しでも減らしたい。
ということで、第1回目は「蛇腹は押す!」を取り上げます。

動画を使いながら順に説明していきますが、説明文なしで動画だけ観たいという方にはひとつにまとめた動画(約10分)もありますので、そちらをご覧ください。

セッティング

蛇腹をちゃんと押すためには、まずセッティングが必要です。押したい場所に身体がしっかり当たっていないと押せるものも押せなくなります。
左腕の内側と楽器はいつも接しています。
離れてしまう方は結構多いので、気をつけてくださいね。

蛇腹の押し方

セッティングが完了したら早速グッと押していきましょう!
左指が押す動作の邪魔をする場合があるので、まずは右手だけで音を鳴らしながら、蛇腹を開ける時も閉じる時も「押す練習」をしてみてください。
身体の「どこ」で楽器の「どの部分」を押すのか、が大事ですよ。

なぜ蛇腹の開閉がしんどくなるのか?

そもそもどうして蛇腹の開閉をするのに疲れてしまうのでしょうか?
なぜWhy?が分かると応用も効きますので、考えてみましょう。
動画は私なりに見つけた説(考え)です。初心者の方で蛇腹の開閉が辛い方は、恐らくほとんどこれが原因じゃないかな?
ポイントは「力の向き」。蛇腹を開閉する時の指はどうなっていますか?

引っ張らない

最後は、ついつい言ってしまう「蛇腹を引っ張る」について。

引っ張る:物の一部を持って自分の方へ強く引く。また、引き寄せる。
「缶のタブを―・って開ける」「袖を―・って合図をする」

ここまで動画をご覧いただいた方には分かっていただけると思いますが、蛇腹を開ける動作って引っ張る動作じゃないんです。
ですので、この言葉を使うのは正確ではない。(私も教え始めた当初は使っていました。)些細なことかも知れませんが、こういう言葉が知らず知らずのうちに影響している可能性があるので、教える側としては注意したいところですネ。
「引っ張る」と思っていた!という方、「押す!」ですよ。押す!
また「押す」ことによる更なるメリットもあります。
腕と手の分業を目指しましょう。

さいごに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
蛇腹を押せるようになれば、きっとアコーディオン演奏はそれほどしんどくないと感じてもらえると思います。もちろんまずは「押す練習」が必要ですが、折角この楽器に魅力を感じて始めてくれた人がしんどくて諦めてしまうなんて、そんな残念なことが少なくなるといいな、と思います。

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