ブルアカ「時計じかけの花のパヴァーヌ編1章」感想。2章読むまでに間が空きそうなのでこのロマンを忘れないように
……なんだこのシナリオ! バカだ!頭良いのにバカの集団が描いてる!!
それは 正に パロディだった
対策委員会編から続いて、時計じかけの花のパヴァーヌ編1章を読み終えました。なおこれは、4th PVをいまさら視聴した(させられた)ことをきっかけに『ブルーアーカイブ』を再開した人の感想文です。現在、周りには私をブルアカ沼に沈めんとする凶悪な囲いが居まして、ストーリーを読む順番など指定されており。非常に楽しく読み進めています。タスケテ。
閑話休題。パヴァーヌ1章、いろいろな意味で面白かったです。“時計仕掛けの~”なんて不穏なサブタイトルだから警戒していたけど、ゲーム好きとしては楽しい記憶を刺激されっぱなしで。
なんだか2章が本番な気がするけど、ゲーム開発部のみんなを好きになるには充分すぎた。ユズと同じロッカーに入りたい。ユズ、ゆず……ぜんぜん関係ないけど、こぶいち先生が挿絵を担当するご長寿バトルラブコメ『緋弾のアリア』が一番好きなラノベです。
だいじなことはゲームが教えてくれた
ミレニアムが舞台。まだちゃんと勢力図を理解していないけど、トリニティ、ゲヘナと並ぶでっかい学園という認識。
そこで、廃部寸前の“ゲーム開発部”が奮闘するストーリー。尺度としては、対策委員会編の“廃校”という危機、および脅威からはスケールダウンしている印象。だけど、居場所を守る戦いというのは、規模の問題ではないよね。
G.Bibleさえあれば神ゲーをつくり、廃部を免れると意気込んだ面々。しかし、無茶をやらかしつつ、いざ手に入れたソレには「ゲームを愛しなさい」の一句のみ。一度は絶望する部員たちだけど……からの、王道展開。
洪水のように流れ込むパロディ。レトロチック・ロマン。
温故知新という言葉があるように、旧きものから学んだことが新しきものへの糧になる。彼女たちにとってはゲームそのもの、あるいは仲間と遊んだ思い出こそが真のバイブルだ。すでに育んだゲーム愛は、自分たちの居場所を守るだけの力になってくれていた! 王道は体に良いな。
私も、(キヴォトスの外にあるゲームだが!)『ファイナルファンタジー』や『ペルソナ』とか、いろいろなゲームに情緒を育ててもらったなあ、としみじみする。
ナードたちの大奮闘なんて、応援せざるを得ないよね。私は何もできないただのオタクだが、彼女たちは違う。最強のメイドたちとやり合うし、短い期間で、ゲームを一本完成させてしまうし。本当にすごい。生徒たちの創造力、可能性は新しい未来……「特別賞」という新たな枠組みを切り拓いてしまうほど。
細かい視点で見れば、勇気を出したユズにもグッときたし、アリスの“光属性”な言動も良かった。アリスに関しては、なによりモモイとミドリたちがチョイスするゲームが良かったのかも。王道かつロマンあふれる名作を摂取したアリスが、どんどん良い影響を受けていった。きっと『アイズ・エターナル』の驚きに満ちた冒険譚が、『英雄神話』の華々しい英雄譚が、光属性のタンク兼アタッカーを生み出した。いいね。
ただ……1章の引きを見たときに、彼女たちへの試練は序章に過ぎなかったのではないか、と思った。というか、確信している。
この赤い画面を見た瞬間、あの悪魔のようなオタク(囲い)に4th PVを見せられたときの記憶が蘇り、不安になった。あれは一種のルドヴィコ療法だったのか? 目を固定されたような気さえしてきた。ひどいやつらだ。
光に、勇者に憧れた少女の正体。きっと、出自を知ることは苦しい試練になりそうで。
もしかしたら、『ドラゴンテスト』の魔王。あるいは、『魔王城ドラキュラ』のドラキュラ。
光あれば、闇がある。きっと、相反する在り方が。『伝説のオークバトル』には……都市を解放する英雄たちの影で、否応なく手を汚している“死神部隊”はいなかったか?
だけど、光と闇はそう単純なものではない。数々の名作も、主人公がいつだって明るい場所にいられたわけではなかったはず。『ファイナル・ファンタジア』の作品の中には、闇に苦しみつつも、打ち克つ主人公の姿があったのではないか。
だから、期待したい。たとえ追い込まれても、何かを失っても、ロマン砲を手に取り「もう再度(にど)と 喪失(うしなえ)ねえ」と立ち上がる姿を。いや、あまり酷い目にはあわないでほしい……。
さて、少し怖いが、はやく先が読みたい。けど、どうやら私が従う“沼落ち確定チャート”によると、続きの章を読めるのは次の次の次の……6個くらい(メインストーリーや復刻イベントストーリーを)読破したときらしい。なんで?
というわけで、次に読むのはエデン条約編。聞いたところによると、私が気になっている生徒たちの登場率が高いらしい。一抹の不安は拭えないが、楽しみだ。
おまけ考察()
とある、伝説の匂いを漂わせるゲーム『デッドクリームゾーン』について。
思うに、この『デッドクリームゾーン』はクソゲーだったらしいけど、開発者のゲーム愛はホンモノで、それが皆に伝わったから後世に伝わっているんじゃないかな。このゲームでしか味わえない独特のセンスとか、丁寧な手売りとかさ。このゲームのことは知らないけど、多分きっと。おそらく。いやあ知らないタイトルだから完全な予想だけども、この世界のクリームゾナーさんたち、どう思う?
あと、ゲーム開発部で私と一番趣味が合いそうなのは、おそらくモモイ。チョイスがとても良い。ファルコムゲー(キヴォトス外用語だあ)のマラソンとか一緒にやりたい。
ちなみに、ブルアカのストーリー感想を語るとき、絆ストーリーに言及するのはアリなのだろうか? いま私のところに在籍しているモモイやユズの好感度をちまちま上げつつ読んでいて……(先生が)面白いね……。