そしてわたしは、レースを編むのよ
大好きなパンやさんがある。
おいしい。奇をてらわない、まっすぐな味がする。
こだわるよりも、無理をしないかんじ。
ピーナッツバターは、自分の畑で育てている落花生だから、その季節しかたべられない。
それだけのことで、自家製、期間限定をあおることもない。
そうだよな、ピーナッツにも、旬があるんだった、と思い出させられる。
そして、パンを焼いているおかみさんは、レースを編むのだ。
レースってほんとうに編むんだ。
小坂明子の「あなた」の世界である。
〽そしてわたしはレースを編むのよ、子犬の横にはあなた、あなたにいてほしい
お店では、レースを編むおかみさんの横で、ご主人がアコースティックギターをひいている。
やっぱり「あなた」的世界だ。
あくせくせずにパンを焼いて、レースを編んで、アコギのおとがながれる。
わたしはそこで、息子とのんびりパンを食べるのだ。
おかみさんの作品をおうちに飾りたくて、レースを編んでもらった。
木のフレームに額装して。
少し迷ったけれど、家事するときに目に入る、水回りの近くに飾ることにした。
飾ってみたら、洗面台の鏡にちょうど映る位置にある。
ふとしたとき目に入る。幸せだな。
息子は、作品を見て「ワッフルのおみせ」と言う。
ワッフルのお店のレース。あまくてやわらかい香りがしそう。
先日訪れたら、イヤリングも作ってくれた。すてきだ!
とってもとってもお気に入り
いいなと思ったら応援しよう!
目に触れられず流れていく宙ぶらりんなローカル情報を囃し立てて、自分の住む地域ってなんかいいな、誇らしいな、暮らしやすいな、と感じられる循環を作り出したいと思っています。(team OHAYASHI細川敦子)