谷川俊太郎展に感謝します。
2018年2月、痛いほど肌寒いある日。東京で開催されている「谷川俊太郎展」に行ってきました。
わたしが谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)さんの作品に出会ったのは2004年「日刊イトイ新聞」で「谷川俊太郎の『家族の肖像』。」という企画を読んだことがきっかけで、詩集を買いました。
それまでなんとなく知っていた「谷川さん」から「憧れの詩人・谷川俊太郎さん」となった瞬間です。
当時21才だったわたしは、雑誌ライターを辞め「もう二度と文章なんか書かない」「才能がない、努力しても無駄」と思っていました。
しかし、谷川さんの作品を読むたび、なにか狙いがあるわけでもなく、マネして同じ詩を書いたり、詩人になったかような気分で言葉を書いていました。
「やっぱり文字を書くの、好きなんだな」と自分で再認識しました。
私にとって、谷川さんの詩は心を躍らせ、ときには感情的に涙させ、励ましてくれるものでした。とくに、展覧会でも紹介されている「ここ」「いるか」などの作品と出会ったときのことは忘れていません。
「言葉ってすごいな。かっこいいしワクワクするっ」て。
ただ、ファンというわけではなく、一時的に読みふけったり、時間を置いてはまた同じ詩集を読むといった程度だったのですが、ある作品でどっぷりハマってしまいます。
2014年発売の「かないくん」という絵本です。
【谷川俊太郎 作・松本大洋 絵・企画監修 糸井重里】・・・だと!?
この最強ラインナップはピストルで心臓を撃たれたぐらい衝撃でしたし、「装丁と印刷へのこだわりもハンパじゃない」という補足に、「死ぬとどうなるの。」「谷川俊太郎が、一夜で綴り、松本大洋が、二年かけて描いた。」という帯のキャッチフレーズでノックダウン。
ちなみにこの作品は絵本です。当時、離婚直後だったわたしは、最初に読んだとき、泣きました。それから、私は谷川さんの作品をたくさん読みました。
わたしは谷川さんに助けてもらっているな、と勝手に思っています。
だから、この展覧会にはどうしても行きたかったんです。
谷川さんに触れられる感覚を味わいたかったんです。
結果、東京に滞在中2回行ってしまいました(笑)。
展覧会の内容
前置きが長くなってしまいましたが、ざっくり展覧会の内容はこんな感じ。
・詩を音と共に身体で感じられるエリア
・「自己紹介」という詩で構成された暮らしと作品などを感じられるエリア
・26行にわたる、新作「ではまた」の展示エリア
・廊下の端から端まで10mは超えるであろう、谷川さん年表
・各界で活躍する人々に、谷川さんが質問を投げかける「3.3の質問」
※もうちょっと詳細を知りたいはコチラ・・・
もうね・・・。最高でした(表現が稚拙でスイマセン)
谷川さんを身近に感じられたし、作品の奥深さや考え方まで感じられたように思えました・・・。
今回、私は展覧会に行くまで、超激務でひと息つきたかったんですよね。
忙しかったからかな。谷川さんの詩や文字は、私の肩を揉んでくれたように、楽にしてくれました。そんな、優しく力強いことばが並んでいるんです。
ありがとうございます。谷川俊太郎先生。
ご本人のTwitterアカウントでも、展覧会を紹介されています。
とにかく、行って感じていただければ嬉しいです・・・。
2018年3月25日まで開催中。
展覧会の公式サイトはこちら。
この感激を忘れたくないので日記的なポスト。すいません・・・(笑)
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