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芯を見失った地獄のアジャイルジャーニー2023

イントロダクション

今回は、「芯を見失った地獄のアジャイルジャーニー2023」と題して、今年約1年間にわたって、新しいことにチャレンジし、見事に失敗した私の体験談を書いていきたいと思います。


何をしたのか?

私は今年の4月より自身の希望により、社内で新たな部署に異動しました。
異動した先でのお仕事は、自社グループ全体のとある基盤の刷新プロジェクトのPM。これをやりたくて異動した訳ではないのですが、本来なら面倒くさがって誰もが手を上げないプロジェクトですが、新天地という事もあり、せっかくアサインされたので「いっちょ頑張るか」と意気込んで取り掛かりました。

段階の設計

今回のプロジェクトでは、大きく以下のフェーズに分けて推進しました。

で、今月からはいざ導入フェーズじゃ!と息巻いていたところ、結論的には社内での承認が得られず、構想は白紙に戻る事となりました・・・。4月から開始し、やく半年以上かけた検討が水の泡・・・という状況です。

理由はいくつかあると思いますが、簡単にいうと「これまで検討してきた内容・実現方法では、価値が認められなかった」という事です。

何が問題だったのか?

何が問題だったか?というと、端的には「自分自身が芯を見失った」からだと思います。

芯を見失った地獄のアジャイルジャーニー

「キーマンへの情報収集不足」や「自分の技量不足」など原因はあげれば星の数だけあげられそうな気もしますが、結果的には様々なステークホルダーの話を聴くうちに、「答えはないけど、〇〇は嫌」というネガティブな声ばかりを気にしてしまい、折衷案を探しにいってしまったことが大きな問題だったかなと。

やること・やらないことリストのイメージ

そんな自分自身も芯を見失いながら、進めているので、やればやるほどしんどくなっていき、心身ともに様々なものが削られていく感じでした。

客観的にみると「なんで、そんなことになっているの!?」と思うような状況でしたが、ここでは書けない色々な背景・事情もありつつも、最終的には自分自身の意志の弱さが招いた結果かなと思っています。

皆さん、芯を見失ったジャーニーは、本当に地獄です。身をもって体験しました。夜も眠れない問題だらけでした。気を付けましょう(笑)

ネガティブ感情による負の連鎖

そんなプロジェクトを中心で進めている私ですから、心を段々とネガティブ感情が支配していきます。そうすると、今までポジティブな感情で取り組めていたことにも、意欲がだんだんなくなっていってしまう事に気が付きました。

ポジネガのバランス

楽しいはずの自己啓発・コミュニティ活動が・・・

私のポジティブ感情をうんでくれる要素は、以下の3つです。

  1. 家族との時間

  2. 新たな学びを得るためのインプット(本を読む、セミナーにいく)

  3. 社内外のコミュニティ活動

しかし、心の中のネガティブ感情の割合が多くなってくると、だんだんこれらの優先順位も落ちていき、意欲的に取り組めなくなっていきます。まぁ、家族との時間は、ちょっと別物ですが、特に2・3の活動がしんどくなってきてしまう自分がいました。

だからこそ「傾きをゼロにしない」

そんな中でも、心の中では「傾きをゼロにしない」という市谷さんのフレーズが常に頭にあります。(以下スライド29参照)

いくらポジティブな感情を与えてくれるものでも、無理をすると、かえってネガティブな感情をうんでしまう。かといってゼロにしてしまうと、益々ネガティブ感情が心を支配していく。

なので、「行動量、頻度をあえて下げる。ときをまつ。」という事を心がけて、今の自分出来る、続ける為の努力をするようにしています。これは、自分自身のジャーニーを継続するために、必要な選択だと思っています。

わかったこと

今回の取り組みで分かったのは、「芯が宿るのは『組織』ではなく『人』」という事です。組織に芯を宿すには「人の熱量」「信念」が必要で、それが人から人に伝播することで、組織の「芯」が確立していくのだと。

ゴールデンサークルでいうWhyが「〇〇さんが言っているから」なんて発言が日常茶飯事な組織では、芯なんか宿るわけがねぇという事が実体験を通じよくわかりました。

いつしか自分も窮地に追い込まれると「〇〇さんが言っているので・・・」と発言している自分もおり、「これじゃダメだ」と気づかされました。

今後のこと

2023年の私のチャレンジは結果的に「大失敗」だったと思います。
しかし、この「失敗」という経験を得られたことは、よかった点かなと思います。またそれ以上に、自分自身の実力の無さに気づかされた1年でもありました。けどまぁ、10歩進んで10歩さがる体力がついたので、良しとしよう。

正直、現在「自分が何者なのか?」を見失っている状況です。
これまで見えたと思っていたわずかな光は、どうやら闇のダンジョンへの入口だったようです(^-^;)

なので、引き続き探索と適応を繰り返しながら、「あなたは何をする人なのか?」というタフクエスチョンをの答えを引き続き追い求める1年になりそうです。

あとは、タイムボックスですね。
結局この1年決め切れずに、いろんな事に悩み続けてしまいました。どうやら私は決めるのが非常に苦手だという事にも、改めて気づかされました。今年残すところ1ヶ月+来年1年間、その制約の中で、自分の道を決めていきたいと思います。

最後に

本記事は、シンアジャイルコミュニティの「Advent Calendar 2023」に投稿する記事です。まだ、空きがありますので、ご興味ある方は、ぜひともエントリーください!


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