メガネ屋の心意気
みなさん、松田宗士です。
今日は、ツイートでも上げましたが、メガネ屋さんでの出来事について、ツイートの続きを綴ってみます。
メガネについて想うこと
私は元々、メガネにそんなこだわりもなかったし、興味もなかった。普通にZoffとかのメガネで良かったし、8年くらい同じZoffのメガネだった。ただ、2年前からメガネはもっといいものを持とうと思った。なぜなら、ちょっとオシャレな人とか品のある人はいいメガネをしていることが分かったから。「メガネは顔の一部です」の意味がようやく分かったのでした。
それで2年前に金子眼鏡店でメガネを買った。いいメガネって、軽くて鼻からズレ落ちない。そしてやっぱりオシャレ!身に付けるものって、やっぱり大事。もちろん、それは洋服も靴もそうだけど、でもメガネって、ちょっと別格かな。それは、「メガネは顔の一部」だから。
かれこれ2年間、気分の上がるメガネをしていたけど、実はもうひとつメガネが欲しいと思ったのです。その日の気分でメガネを変えてみたいと思ったから。。それで先日、また金子眼鏡店でメガネを買いに行ったのです。妻も同じく金子眼鏡店のメガネを2年前に買って、これまたもうひとつ欲しいと思っていたようです。それで、一緒に行ったのです。
実は、これには渡りに船的な想いがありました。それは、私は自分でメガネを選べないのです。いや、別に選べないわけのではないですが、でもやっぱり踏ん切りが付かないのです。どうしてかというと、自分に似合うメガネが分からないから。。だから一緒に行って、選んで欲しいのです。というか、もっと正確に言うと、失敗したくないから、似合うかどうか聞きたいのです。メガネって、どうしても現物を掛けてみないと絵的に似合うか分からないし、サイズの調整もしてもらわないといけないので、ネット購入はできない。
ネット購入もいいけれど、最低限行きつけの店で購入するのも、今の時代だからこそ大事です。お店の人とやり取りをしながら、欲しいものを購入する。便利じゃないし、効率も悪いかもしれないけど、こういう購入の仕方も悪くはないです。
メガネ屋での出来事
ちょっと長くなりましたが、早速メガネを選びます。最初は分かるフリをして選んでみる素振りをするけど、なんせメガネ屋って当たり前だけど、たくさんメガネがあるし、陳列自体どのような陳列の仕方をしているのかも分からないから、お店に入って1分でお手上げ。(笑)
運よく、2年前に購入したときの店員さんと同じ方でした。この店員さんが神なのです!それで、即SOSを出せました!今回のメガネの希望は、今のメガネとは全くタイプが違うもの。こんな漠然としたオーダーではありましたが、店員さんは冷静に1本ずつ合計3本のメガネを持ってきました。
メガネって、色、フレームの形、大きさ、レンズの厚みなど選ぶポイントがあるけど、それをトータルでお客さんに似合うかどうかを判断するのは難しいのではないか?と素人ながらにして思う。
最後は好みで選ぶことにはなりますが、あんなにたくさんある中で3本に絞ってくれるだけでも有難いこと。でも、この3本からでさえも選べない。。(笑)妻に聞いても、「いいよ!」とは言うけれど、それ以上のコメントは無し。結局、妻も分からないんだよね。もちろん似合っているという認識はあるんだけど、でもこれは店員さんが3本に絞ってくれたからだと思う。
それで店員さんにヘルプです。3本とも似合うということが前提で、2本目のメガネを推してくれました!私も2本目かな?とは思っていたけど、でもそれは、今使っているメガネとは一番タイプが違うから。でも、店員さんの判断は違っていました。
店員さんは、「このメガネ(2本目)は、メガネ屋として一番お勧めできます!」と。
いいと思ったメガネは確かに同じでしたが、明らかに選ぶ視点が違った。私は、今のメガネとは全くタイプが違うものという視点。それに対して店員さんは、「メガネ屋として」一番お勧めできるという視点。店員さんなんだから、お勧めするのは当然のこと。大切なのはお勧めする理由が、「メガネ屋として」という一言にたくさんのことが凝縮されていると思ったんです。
ということで、最後に。。
毎年秋に、各界のメガネが似合う人を表彰する日本メガネベストドレッサー賞が開催されますが、この賞は日本の眼鏡業界関係者からの投票結果をもとに決定されます。旬な人や話題の人が選ばれやすいというのはあるのかもしれませんが、確かにメガネが似合うなぁ~!とは思ったものでした。それはそうですよね。「メガネのプロ」が選ぶんですから。
今回の私のメガネ選びを通して、この受賞の一幕を思い出したんです。「メガネのプロ」としての自信と「メガネ屋として」という言葉がクッキリ重なって聞こえたんです。メガネのプロとして選ぶ視点の確かさが、「メガネ屋として」冷静で説得力のある提案をしていただいたんだと思いました。それこそ日本メガネベストドレッサー賞並みのレベルで。メガネのプロとしての自信にメガネ屋の心意気を感じたのでした。