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2022年11月15日、SINIS for Twitterをリリースします。

本日、2022年11月15日にTwitter分析ツール「SINIS for Twitter」をリリースします。それに伴い、これまでのInstagram分析ツール「SINIS」は「SINIS for Instagram」に名称を変更します。

今回の「SINIS for Twitter」のリリースについて、事前にお話しする機会があった方々からは、口をそろえて「これからTwitterなんですか?」と聞かれました。私自身1年前まではTwitter分析ツールを出すことは一切考えていなかったので、改めて何故このタイミングでTwitter分析ツールを出すのかについて、少しお話が出来ればと思います。

プロジェクト始動

2021年12月、新しいストックモデルのビジネスを立ち上げるプロジェクトが始動しました。現在、テテマーチには2つの事業があります。1つ目は、企業に対してSNSのマーケティング活用やブランディングの支援を行う「ブランドグロース事業」です。そして、2つ目が社内で蓄積した支援事業のナレッジを活用し、より多くのSNSマーケティングに携わる担当者へ価値を届けるためにSaaSを展開する「SINIS事業」です。おかげさまで両事業とも成長を続けることが出来ていますが、会社としてSaaSのストックを強化すべく、新しいストックモデルを作るというプロジェクトが昨年末に立ち上がました。
 
プロジェクトが立ち上がったタイミングでは、具体的にどのような手法で新しいストックを作るのかは決まっていなかったため、ファンマーケティングを可視化するツールや、ブランディングの成果を可視化するツール、個人ユーザー向けの新しいビジネスなど、実現可能性をさておき様々なアイデアが出ました。

その中に、Twitter分析ツールも含まれてはいました。Twitter分析ツールのアイデアはこれまで何度も出てきていたのですが、Twitterアナリティクスや競合ツールの存在もあり既に市場の課題解決は充足しているのでは?という憶測の元、具体的に進むことはありませんでした。 

出てきた様々な案を基にプロジェクトチームでディスカッションを進めたところ、Twitter分析ツール以外のアイデアは面白いが、本当にニーズがあるのかが見えにくい、このアイデアはどのように具体化すべきかがまだ見えないなどの課題がありました。一方で、Instagram分析ツール「SINIS」の存在もあり、Twitter分析ツールにまだマーケットの課題があるのなら、解決する方法は見えやすいと意見となり、まずはTwitter分析市場のニーズを調査することとなりました。

Twitter分析市場の調査でわかったこと

Twitterにおける成果実感を、11段階中「3以下」と回答した担当者は全体の55%

2022年1月、Twitter分析ツールの可能性を模索するために、運用担当者向けのアンケートを実施してみることにしました。テテマーチではサキダチラボというR&Dチームがあり、毎年Instagram運用担当者向けのアンケートを実施していました。そこで、Twitter担当者向けのアンケートについてもサキダチラボに協力を依頼し2022年2月末に実施。161名のTwitter運用担当者の回答を集めることが出来ました。アンケート実施前の仮説としては、TwitterはInstagramと比較して拡散性は高く、外部リンクも置ける。更にクチコミも発生しやすい。Twitterアナリティクスや分析ツールもたくさんあるため、マーケティング担当者の成果実感が高く、課題感は低いのではないかと考えていました。ところが、調査結果は真逆で成果実感は低く、多くの担当者が課題を感じていることがわかりました。
 
詳しくは、Markezineさんに寄稿した以下の記事をご覧ください。
Twitterマーケの成果実感がInstagramより低いワケ 運用担当者が押さえておくべき最新動向

 更に、アンケートだけでなく担当者に対してユーザーインタビューを行うと、より顕著に課題が見えてきました。
Instagramと比較して、Twitterアカウント運用に関するビジネス視点のナレッジが世の中に少ない
Instagramと比較して、コンテンツの準備などのハードルが低くなんとなくでも運用出来てしまうため、なんとなく運用を継続してしまう
上記理由から、分析観点で言うとほとんどできていないと答える担当者が多く、分析ツールも何となく利用している状況であることがわかりました。
 
アンケートと、インタビューからTwitter分析市場は思っていたよりも成熟しておらず、Twitter運用担当者には多くの課題があることがわかりました。

Twitterの今後

プロフィールに商品の埋め込みができるショップスポットライト

現在のTwitter担当者に課題があるのかに加え、今後企業のTwitter活用はどうなっていくのか?についても検討してみました。
先日、イーロン・マスク氏が二転三転した買収劇を収め、正式にTwitterを自らの参加に置くこととなり、今後は更なるTwitterの変化が加速すると思いますが、買収以前からTwitterの進化は始まっていました。
140文字のテキストのみのコミュニケーションという限定的な機能が人気のTwitterは日本国内に多くのユーザーを抱えています。一方で、画像や動画などのリッチコンテンツは活用できますが140文字のテキストコミュニケーションでできることの幅はInstagramと比較すると広くはありませんでした。そのような環境下で企業がTwitterアカウントで取り組めることは、フォロワーを増やすことかツイートを拡散させることくらいでした。
 
ですが、2021年以降、ニュースレターサービスのRevueの買収、音声配信ができるSpacesの開始、公開範囲を特定の条件に絞り込めるCirclecommunityなど、配信面に多様性がもたらされ、Twitterユーザーだけでなく企業も様々なビジネス活用の可能性が広がりました。
更に、最近ではスポットライトと呼ばれるプロフィールに固定できる様々なコンバージョン設定が導入され、ECや店舗来店への誘導など公式アカウントのリッチ化が進んでいます。(現在日本国内ではロケーションスポットライトのみが利用可能)
 
私たちテテマーチは2015年からInstagramのマーケティング活用支援を行ってきましたが、2018年に日本国内でのショッピング機能の導入が、企業のInstagram活用に火をつけた体感があり、これからのTwitterでも同じようなことが起きるのではないかと考えています。
 
Twitter運用担当者の課題があり、今後Twitterのビジネス活用に更なる可能性が広がりそうという背景から、このタイミングでTwitter分析ツールのリリースを決めました。

SINIS for Twitterが提供する価値

SINIS for Twitterの3つの提供価値

私たちがSINIS for Twitterで届けたいのは、ただ使いやすい分析ツールではなく、利用することでTwitterのマーケティング活用に対して成果実感を持てるという体験です。成果実感を持つためには、Twitterに対する正しい知識やマーケティング活用におけるナレッジとサポートが必要だと考えています。
 
そこで、SINIS for Twitterは分析ツールという価値だけでなく、Twitterと正しく向き合うためのナレッジも一緒に提供していきたいと考えています。幸いにも私たちには7年間企業のSNS活用を支援しているブランドグロース事業があり、支援チームにはたくさんのTwitter活用ナレッジがあります。そのナレッジを体系化し利用者に届けることで、ただフォロワーを増やす、ただツイートを拡散するだけではない、本質的なTwitter活用についてデータを見ながら学び、成果に繋げていただきたいと考えています。
 
最初のリリースでは、アカウントの全体を把握できるダッシュボードフォロワーの増減状況をモニタリングできるフォロワー分析ツイートの成果を可視化するツイート分析の3つの機能を実装しましたが、今後もより本質的な価値を届けられるような機能追加を準備しています。また、支援チームで培ったナレッジは記事や動画などのコンテンツにし、利用していただく運用担当者の皆さんをサポートしていきます。
 
2022年、Twitterは大変革期を迎えました。1年後にどのようなプラットフォームになっているのかは想像もつきませんが、これだけ日本人ユーザーが多く愛されているプラットフォームを、企業も適切に向き合っていけるようSINIS for Twitterを通して支援していければと思っております。

SINIS for Twitterは無料で使えるTwitter分析ツールです。以下よりお試しください。


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