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【日記】心を掴むことば!とは…

このないだの土曜日だよね。モーニング食べたり大いなる決断をしたり駄菓子をクレジットで買ったり…、どっしりと濃い1日だったはずなのに友人の『お願い!スク水買って』の一言にビックリして全てが霞んだ。


先ほど、「心を掴むことば!」「目を惹くデザイン!」といった表紙を書店で見たとき、この土曜日を思い出した。他にあっただろ、って自分でも思った。


もちろん大切なことだ(スク水の話ではない)。ただし、手段として扱う場合の話。これが目的とすり替わってしまってはいけないと思っている。インパクトで勝負しようとして、人権や歴史といった当事者を置き去りにしたネットニュースやデザインがとことん叩かれまくっている理由はこの辺りにある気がする。なんでこんなことをするのか。今の時代、情報が多すぎるからだ。誰もがSNSを持って個人が情報を発信し、企業はWEBがなければ「実在するのか?」と疑われる。人の目に届かなければ、どんな良い品物もほぼ無いこととなってしまう。内容を伝えることではなく、注目されることが目的となってしまったもの、最近よく見るなぁ。

「心を掴むことば」を作るときに必要なのもの。それは突き抜けた言葉を選べるかどうかではなく、どれだけ多くの人と共通の感覚をもっているか。「この感覚は他の人も同じなんだな!」と気づけるかどうかだと思っている。この共通の感覚をたくさん持っているほど、「心を掴むことば」を作りやすい。特別な言葉ではなく、知っている感覚を語源化してあげる。分母を大きくする作業で、言葉は解像度を上げることができる。「イングリッシュポインター!」と言われるよりも「垂れ耳の中型犬」って言われる方がシルエットを想像しやすいでしょう。わかりやすい言葉で言ってあげると、自分の中の感覚で想像しやすい。だから、もっと知る練習と、書き起こす練習が必要だ。「じゃあセンスってなんなんだよ!」問題はまた別の日の日記にしよ〜〜。

「インパクトがなきゃ!」という緊張感に足を引っ張られやすいため、そこに重心を置くだけもスリルがある。せめて「誰かを傷つける」言葉を選んでしまっていないか、何度も確かめて欲しいと願う。今こうして書いているわたしも、いつも緊張感を持っている。表現の自由とはまた別問題よね。モラル…、モラルの問題…。

しかし「スク水買って」は確かに耳に残るデザインだったうえに誰も傷つけかったからスゴイ!買いません。

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