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手紙

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映画、音楽、本などへ手紙を書いています。
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#感想

love letter / 悪魔はいつもそこに

love letter / 悪魔はいつもそこに

観賞後どう思った?

わたしは「救い?そこになければないですね〜」と再確認したような気持ちになった。信仰と負の連鎖は相性がいい。仲良しじゃん。

「宗教やっていません」「神様信じていません」タブー視している人も多い宗教だけど、誰もが心の拠り所としたり、軸としている思考を持っている。それを神と呼ばないだけで、目に見えない何かを信じている。思考は祈りそのものだから。

だからか、飼い犬を捧げる父や汚職

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love letter / あのこは貴族

love letter / あのこは貴族

見終わってすぐ何かを削ぎ落とすみたいに、家にあった惰性で置いていたものをたくさん捨てて、新しいヘアオイルとハンドクリームと服を買って、それから靴を磨いた。

ずっとタクシーにのって、親の人生をトレースする華子ちゃんが自分の足で歩き始めたこと、ちょっと疎遠になったくらいじゃ無くならなかった美紀ちゃんたちの友情に勇気をもらったから。ずっとそう言ってほしかった、と思っていた言葉をたくさん言ってもらえたか

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love letter / Miss Americana

love letter / Miss Americana

良い子でいることは辞める。正しい立場に居たい。自身の生活や歌に対するバッシングや政治に対して立場を示した、あの瞬間の裏側を見せる、ソングライター、テイラー・スウィフトのドキュメンタリー。

「ミス・アメリカーナ」へ。

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たった1ヶ月前のこと。どうしても東京都知事選のことをじんわり思い出して少し歯を食いしばってしまう。

誰が、誰のために、何を掲げているのかなんて明確だった。

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love letter / 百万円と苦虫女

love letter / 百万円と苦虫女

ひょんなことから前科持ちになってしまい、百万円が貯まるごとに引っ越しをくりかえす鈴子。海辺の町、山間の村、地方都市の町。それぞれで意外な才能を見つけたり、いろんな人にで出会っては、その場所へ置いて次の町へ。旅が進むにつれて見えてきたものとは。

映画「百万円と苦虫女」へ。

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夏でよかった。

何度も見ようと心に決めていたのに、タイミングを逃しすぎて今年やっと見ることができた

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love letter / 渇き。

love letter / 渇き。

家庭も職も失った元刑事の男の元へ、元妻から一本の電話が入る。一人娘が失踪した、と。娘を調べるうちに、優等生とうたわれる加奈子の信じられない実態が明らかにされていく。加奈子は一体どこにいるのか、これはほんとうに加奈子が起こした出来事なのか。

映画「渇き。」へ。

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狂っていたのは、加奈子だったのか?

関係のない人間たちを陥れ、加奈子の歩く道の後には惨殺された人たちが転がって

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love letter / 怪~ayakashi~ 化猫

love letter / 怪~ayakashi~ 化猫

江戸時代のとある武家屋敷。当主の孫娘の嫁入りが行われようとしていたが、輿入れという時花嫁は無残にも惨殺される。おびえきった人々の前についに犯人が形を現す。そこには、その武家にまつわる、恐ろしい狂気の出来事があった。

アニメ「化猫」へ。

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中学生の頃に見ていたアニメをネットフリックスで見つけて、仕事も忘れて見返して、また泣いちゃった。息も上手く吸えない。そこにも化猫はありま

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