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新宿~梅田バスの旅。/足はむくみますので、十分ご注意ください。

大阪に出張する機会がありました。展示会や打合せが主目的のため、費用対効果と時間の有効活用(目的地での移動を減らす)を諸々検討すると、深夜バスを選択しています。

出発は新宿(バスタ新宿)ー到着は梅田(梅田モータープール)です。21時~23時にかけて出発し、翌朝6~8時に到着します。ちなみにお値段は時価で、最安のものは1,500~2,000円/片道です。

例えば他の移動手段とした場合、新幹線で朝7時というのは、家を5時に出なければならず、準備も含めれば相当厳しくなります。価格は東京ー新大阪13,600円/片道。

LCCで関空利用の場合、航空券は4,000~13,000円/片道で新幹線よりはお得です。成田ー都内、関空ー大阪の移動時間と費用、便の設定時間に難点があります。合計すると、新幹線とほぼ同等のコストです。(写真はバス乗り場から見た新宿駅)

ところで、深夜バスと言えば、スキーバス事故を記憶しておられる方も多いと思います。今回の便は、乗員は2名交代で、カメラ搭載の対策をされています。(未搭載のバスもごく一部にあります。)途中3回SAでの休憩があり、休憩時間は各20~30分でした。

一方で、価格面については、運転手さんの待遇や、車内の快適性を維持することができるのか微妙な感じでした。以下に、独断の設定条件でざっと検討してみます。

東京(新宿)-大阪(梅田):高速約500km、燃費を3km/L、定員52名(4列x13行)100%!、高速(夜間ETC割)超大型:32,210円、燃料(軽油)167Lx100円=16,700円、車体は1,000万円の新車バスを5年均等償却。200万円/年。365日で割ると5,500円/日、となります。

収入:52名x1,800円=93,600円。

従って、93,600-32,210-16,700-5,500=39,190円

ここから、人件費(福利厚生ふくむ)+各種保険や諸経費を捻出しなければならなりません。旅客に依存するモデルでは、かなり厳しい現状が浮かび上がってきます。

コスト低減では、深夜バスの会社が他のバス(旅行)会社へ運行委託している可能性や、燃料の一括購入や高速の割引、車体償却、補助金の活用などが考えられます。

また、収入増では、車体広告や出発、到着地での観光地、ホテル、スーパー銭湯、喫茶店などとの協業によって、双方にメリットがあるのではないでしょうか? (特にUSJ・TDL観光などを旅行目的としていながら、早朝に重い荷物を持って、マクドナルドやネットカフェで時間つぶしというのはいただけません。)

座席のポケットにパンフレットや割引券などの案内は一切ありませんでした。LCCのようにタイアップによるキックバックなど、旅客収入外の増収が見込めると良いと思いました。

利用者の一人として、安全、快適な移動手段が、これからも継続的に提供されることを希望しますし、運営の努力に対して、とても感謝しております。



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