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Eテレ番組に見た豊かな生き方への可能性
NHKのEテレの番組に「高校講座」というシリーズがある。
高校講座シリーズでは、英語や数学、化学、簿記など、広く高校生が学習する科目の内容を網羅的に扱っている。
いわば高校授業の通信教育のようなものである。
そんな高校講座で、2021年から、「科学と人間生活」という番組が始まった。物理や化学、生物、地学といった科学と人間の生活との関わりを説明することを目的とした20分の番組である。
最近の放送の内容は、自動運転の仕組みを科学的に捉えるというものだった。高校物理における電磁波とも関連する内容と絡めていた。
番組の流れは以下のような感じ
イントロ①:若者の生活の1場面の表現
イントロ②:1場面に関連する科学技術の社会での使用例を提示
メイン①:技術の説明
メイン②:技術を扱う仕事の現場を放映
さて、冒頭で「Eテレ番組に見た可能性」と書いた。
具体的にどんな可能性かというと、高校生の時期にキャリア形成をすることができるという可能性である。
「(番組を見て)じゃあ高校で電磁波について学んで、大学もそれ系のを選んでいれば、将来的に自動運転に関する技術開発の仕事に楽に就いて楽に生きて行けるじゃん」という可能性を感じてしまった。
この番組では、高校生やそれを含む実社会と科学技術とのつながりが形成されている。
高校生が実社会を理解し、科学技術を理解し、無駄とも思える学校での学習が活躍する場を理解し、最終的にはこれらのつながりをも形成することができる。
大学生の自分にとっても、(社会に関する情報が含まれているという点で)キャリア形成の参考になりそうな内容を含むものであり、これは高校生にも有効だと感じた。
自分が高校生の頃は、社会を知らず(知る必要もなかった)勉強だけをしていた。そのため、夢が定まらず、大学も適当に選んだ。
社会を知る手段を得て、そのうえで何か興味を惹くものに出会えていれば...と今では後悔している。
高校生は、社会を知る意義を持つ。
高校生は未成年ではあるが、キャリア形成において重要な時期でもある。社会を知ることはキャリア形成と濃い関わりを持ち、高校生が社会を知ることを義務として設定する方が、高校生にとって良いのではないかとさえ思える。
そんなスタンスでNHK高校講座「科学と人間生活」を見た。感心してしまった。
この可能性を推し進める活動をしたいと感じた。具体的には、この教材を普及させたり、さらなるコンテンツ開発をしたり、そのコンテンツを高校生に提供することを最適化させたり、高校生だけでなく中学生の段階・逆に社会人に対しても有効なコンテンツに拡張したり、、、といったことをしたいを感じた。