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大学生の方へ「就活」の手前の話として
こんにちは私です。彩方技研としてはものつくりもしたいのですが、私としては「人の選択」というのにも何か力添えが出来たらなと考えていまして、その大きな場面は「就活」になるのかなと思ったので少しお話を書こうと思いました。
会社を選ぶのって学校を選ぶのと違って「どのくらいの偏差値だからここに行ける」という物が無いので人によって色々条件があると思います。それこそ個人の「方向性」という話になるので彩方技研の出番じゃないか!と勝手に思っているわけです。
実は数字的には今、就職が難しくないです。私の時は2010年代だったのでその時に比べれば良いです。2023年現在の有効求人倍率は全国平均で1.35倍。福井県1.94倍、神奈川・沖縄県が1.08倍となっています。
まあ単純な話「1人1社以上」の求人が存在するという話ですね。私の時は就職氷河期だったので確か全国平均で0.7倍だった気がします。
なので数字的には今の方が就職しやすく、求人が沢山ある状況であることは間違いないのです。ですがこれは当然「数字上」の話だけです。もっと具体的にいえば「人と会社を数字にして扱った時」の話になります。つまり「個人的な条件」になったとき、この数字はその人にとっては意味が無くなるわけですね。
それでこういう時によく聞く話なのですが
「やりたいことは?」「好きなことを仕事に」
「学生時代身に着けたスキルは?」「何か学業以外にもしていたことは?」
ということを嫌でも目にします。私も目にしました。
実際私も就活をして会社に勤めていたわけですので、当然就職試験はパスしています。面接とか筆記試験ですね。重要視されるのは面接になるのですが、その時に必ず聞かれることがありまして
それが「なんの研究をしているのか?もしくはしていくのか?」ということです。
冷静に考えなくても当たり前の話なのですが、基本的に会社は人材の補填目的の為に学生を選びます。新規開拓事業とかベンチャーの場合もありますがその場合だともっとこれが関係してきます。そういう場所は少しでもリスク軽減をしたいので人材選びは慎重になりますからね。
来てくれた学生が会社と全く関係のない研究をしている場合には基本、受かりません。ですが学生はそれを無視して「年収が、ホワイト企業が、休みが多い方が」という選択をしてしまう人がいます。基本そういうところは競争が激しいです。大変です。
なので何気ない「卒業の為に必要な研究室選び」はとてつもなくこの先にとって重要な選択なのですが、これって書店で売っている就活の手引きには書いてないです。書いてないし、誰も教えてくれないので私の周囲は「あまり活動が忙しくなくて、大変じゃない」という条件だけで研究室を選んでいました。
多分これ、どこの大学でも大多数は同じなんじゃないか?と私は勝手に思ってます。バイトもゲームも恋愛もしたいですからね。気持ちはわかります。
それでも「研究なんか関係ない、有名大学なら受かるでしょ。そのために大学入試頑張ったんだから」と考えてる人もいると思います。確かにそれはあります。ありますが、それと「自分の方向」が合っているか?と言われればそれは私には分かりません。何せ人には気質が有るのでそのとてつもなく良い会社でも、自分の気質が有っていなければ苦痛です。
この記事にも書いたのですが大学の研究室選びは結果としてその後に影響します。大学選びはその前から影響されています。
何が言いたいのかというと、どこかのタイミングで真剣に自分のこの先を考えないと「楽な方、大変じゃないほう、気軽な方」という選択がずっと続きます。で、大抵そっちの道は「誰かのレールの上」になるので、自分で何かをするということがあまりできなくなります。
要は「自分が働きたい業界に行けないのは、その前に手を抜いたから」という話に帰結するってことです。やりたいことが出来ないのは「世間のせい」とか「景気のせい」じゃなくてそもそも「自分のせい」であるということですね。
それとよく聞くのが「スキル」と「コミュニケーション能力」ってやつなのですがそれもあるに越したことはないのですけれども、現実的にはあまり関係なかったりします。
スキルは色んなことが出来るってことでメリットになるかもしれませんので付けておいて損はないことも多いです。例えば自動車の運転免許などが必要条件だったりしますし、資格なんかもいいかもしれません。就活で有利か不利かはマチマチなのでそれは否定しません。
問題はこっち「コミュニケーション能力」ってやつです。これは多分色んな事がごっちゃになっているんだと思いますけど
「面接で聞かれたことに答えられない」ってのは「コミュニケーション能力不足」じゃないです。単に「勉強不足」なだけです。これいうとスゲー怒られます。でも勉強不足というとなんかかっこ悪いから「コミュ障」っていうわけですね。
例えば私が面接官で、若い人たちに「noteってどういうものなのか説明してください。もしよかったらどういう使い方をしてますか?」と質問したらやっている人は答えられると思います。やっていない人は答えられないです。それが上手いか下手かというよりは「的を得てるか得てないか」の方が重要です。
下手なら慣れとか教育出来ますが「自主的に学ぶ」という姿勢がそもそも有るか無いのかは雲泥の差が有ります。
これは実際の面接で聞かれたことですが「今後沢山取り込まれていく太陽光パネルについてどう思いますか?」という質問は太陽光発電のメリット・デメリット、そしてその特性みたいなのを知っていれば答えられます。
突然「マグロが日本近海から姿を消しましたが、それについてどう思いますか?」とかは聞かれません。もし私が学生でそんな意味不明なことを聞かれたらその会社に行くのはやめていると思います。
これ以外でも彩方技研として何か力になれることは発信していこうと考えています。