社会人をしばらくやってみて思ったこと 7
とにかく最初の1年は「現場」に出されることが非常に多かったです。
大卒だろうが高卒だろうが関係ありませんし、仕事内容が「電気」であるかどうかも関係無いです。
今でも覚えているのは初めて職場に入って行かされた現場でやったことは
「オイルストーン掛け」です。
オイルストーンってなんですか?って話ですが
まんま「包丁とかを研ぐ砥石」を使って「金属の表面を滑らかにする」ってことです。
まあ簡単に言えば「ヤスリがけのすごいの」って言えばいいのでしょうか
とりあえず「電気」の知識は関係ないです(笑)
それが一番最初の作業。
そのあとはいろんな現場にいかされていろんなことをとにかく「作業してる人」の見様見真似。あとは補助とか手伝いをとにかくやりました。
足場を組むって現場では頼まれた部材を運んだり。
溶接が必要だって言われたときはバケツを持って火を消したりなどなど
とにかく「自分にできること」をただただやっていきました。
やったことはなかったことが沢山でしたし、教えてもらったことのないことも盛りだくさんでしたが
「ここを持ってて」とか「あれ持ってきて」とかはできるので
そういうことをしてました。
そうやって過ごしているうちに協力会社の「小田さん」と一緒に仕事をすることがとても多くなってきました。
ちなみに小田さんは38歳くらいの人で
見ててわかったのですが「とにかく作業が早い」のと「現場での動きがものすごいうまい」人でした。
「次なにをやる」ってのがその人の頭の中に入っていて
班長が「あれ準備しようか」って時にはすでに私を使って終わらせてたりと
ものすごい学ばせてもらいました。
その反面、現場での遊び方・ふざけ方も教えてもらったりしました。
最初はやっぱり「怒られる」ってことはないにしても「認められないからこその試し」のような「試練」はものすごいありましたが
そうやって「できることをやっていって」それでそれが「なんのためにするのか」を小田さんに聞くと「ごまかしのない言葉」で「簡潔に」教えてくれたのが今でも凄いと思っています。
例えば何か大きな機材を運ぶ時にクレーンを使うのですが
重量は?吊り方は?ってことが全くわからない状況から
重量1トンくらいで吊り方はこうやるからワイヤー2本とシャックルがいるよねみたいな感じに変化してきました。
そういうのを「事前に把握」というか「やり方」がわかってくると
「これだからこれを使うよね」って言うことがだんだんとわかるようになり
次第に何も言われなくなるところまで来ます。
まあ本当に「何も言われなくなる」までにはおよそ2年くらいかかりましたけど(笑)