社会人をしばらくやってみて思ったこと 12
作業員さんと仲良くなるととは言うものの
別に「友達」ではなくて自分も「職人」として見てもらえるようになる
「施工管理は管理職だろ」っていう常識にとらわれない
「施工設計も職人」であるみたいな感じ。
お互いを認めてそれでいて「馴れ合わない空間」がそこに生まれる
そうやってお互いの立ち位置がはっきり認められるようになりはじめた。
その後も作業員、現場監督などなど日和見な仕事は継続していて
なにか事故があれば対応し、暇なら掃除をしている
という日常を繰り広げていた。
そんなある日のこと
「設計の仕事」がやってきた
この設計の仕事ってのは自分にとって転機になることになる。
今まで、営業・見積もり・現場作業・監督・そして報告書作成
その中に「設計」ができるようになると、「仕事」をホントに
「請け負える」形になる。
私がやった「設計」は「新設」や「何かを開発」するための設計図面を引くことではなく
「どうやって工事をすすめるか?」「どこに物を置くか?」「どうやって吊るか?」
っていうのを「決める」作業「現場設計」とも呼ばれる仕事である。
この「設計」によって「準備するもの」「作業の手順」などが大きく変わってきていて
それがわかっていない人がやると「仮置台の高さが合わない」とか「狭くてものが置けない」といったいわゆる「段取りが悪く」「2度手間」になる可能性が出てくる。
故にこの「施工計画書」の作成って仕事自体が「勤続10年目」くらいの人がやるってことを
わずか「勤続2年目」でやらされ始めたわけである。
設計ときくとCADを思い浮かべる人も多いと思うが
それは「もっと綿密な設計」における「作ったことのないもの」「やったことがないこと」に使われる事が多い
私の場合は「すでにあるもの」を「どうすすめるか?」ということが重要なので
CADのようなソフトだと逆に遅くなってしまう。
なので、その会社で使われていた別の設計ソフトを使って設計を開始。
もちろん、ワード、エクセル、パワーポイントも駆使して説明しなければいけないし、やらないといけない
とにかく「そういうのが使えるのが大前提」で動いていく。
大学の研究室でバカみたいに作って慣れていてよかったとその時感じた。