![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14293155/rectangle_large_type_2_671f9d8c84806f5c19cd448292f05850.jpeg?width=1200)
Photo by
dngri
「カレンちゃんのお花畑」第一章 可憐にて
「よく見ること」をしているカレンちゃんにおばあちゃんは質問した。
「何が見える?カレン」
「うーんとね。。。お花!それに木!」カレンちゃんは答えた
「そうだね、それももちろん大切なことさ」
「でももっともっと見てみることを続けてみたらいいよ」
「うーん難しいなぁ」
「ゆっくりでいい。そのうちきっとわかるよ」
そういうとおばあちゃんはもってきたシートを足元に敷いて、折りたたみの椅子を広げ座った。
カレンちゃんは花畑をくるくる回っていた。
色とりどりの花。一面の花。
花の種類は様々で、自分が知らない花もある。
カレンはカメラを手にとって写真を沢山取った。
しばらくしてからおばあちゃんは聞いた。
「なにか見つかったかい?」
そういうとカレンちゃんは
「うーん。。。まだわかんない」
カレンちゃんはそれでも楽しそうだった。
おばあちゃんは笑顔でいった。
「見つからないってことも大事なんだよ。簡単に見つかるものじゃなくてそういう見つからないから探すことも大事なんだよ」
そういうとおばあちゃんはまた笑顔になった。
カレンちゃんは「うん」と返事をしてまた花の写真を撮ることに夢中になっていた。
おばあちゃんはその風景を自分のカメラに収めた。
その夜、家に帰ってからおばあちゃんがこう言った。