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暗く辛く長かった道のり

7月26日金曜日。
選手生命に置いて忘れることは無い最悪な日。

全てはここから始まった。

相手に足を持っていかれて足首骨折。
手術し、プレート1枚、ボルト6個。
トレーナーのせいで皮膚が凍傷、壊死してそこを切り取る。

完治までは3ヶ月。歩けるようになるのはその先と言われた。サッカーなんてしてる場合じゃなかった。

そこからの日々は地獄だった。

ベットの上で寝たきり。

朝起きる、ご飯食べる、寝る、昼ごはん食べる、寝る、筋トレ、夜ご飯、寝る。

この繰り返し。頭がおかしくなる。

1年前メンタルブレイクしてからもう無いだろうと思っていたがまさかの2回目。

9月2日メンタルケア、リハビリを兼ねてさすがに日本に帰国。

地元の友達、小学校のサッカーチームのお母さん方。色々な人に会って心に余裕が出来た。

そしてリハビリ。
スーパードクターに出会って1ヶ月で軽くサッカーが出来る状況までになった。

医者は松本くんの頑張りだねと言ってくれたが全然そんなことは無い笑

10月8日。日本で自分がやるべき事、唯一無二への道、皆からの期待。全て再認識し、覚悟を持ってドイツに戻る。

着いてからは今の所上手くいっている。
バイトで金を稼ぎながらサッカーは別メニューで調整しながらパフォーマンスを戻していく。

そして今。
満を持してついに復帰。
プレースタイルは戻る、戻らないにしても色々試行錯誤しながら徐々に自分本来のプレーをしていこうと思う。
そして、11月から試合にもベンチ入りしていく予定だ。
なんならスタメンまで狙っている。

ようやく光が見えてきた。
やっとだ。ここまで本当に長かった。1年前から合わせると長すぎた。辛すぎた。

ここからまた俺は動き始める。
めちゃくちゃ調子良くなった時が俺のスタートライン。それまではやるしかない。

ひたすらにやるしかない。
格好、人の目、周りの雰囲気。
そんなの関係ない。

量より質。それは量をこなして一流が言う言葉。
俺はバカだからいきなり質に拘ってられない。
まず量をこなしてから考える。

チームが俺を引っ張るんじゃなくて、俺が1人でチームを引っ張ってついてこさせる。
そのくらいの意識じゃないと勝てないし上には上がれない。

1度底辺を見た奴は強い。

これは弱虫ペタルという漫画のセリフだ。
とても俺に刺さる言葉だった。
底辺を見て地獄も2回見た。
失うものはもう無い。

覚悟はもう決まっている。

やるしかない。ひたすらに。

感謝を忘れず、楽しく。

人生一度きり。後悔、未練だけは残さないようにこれから過ごしていきたい。

まだまだここから俺は始まる。

唯一無二の存在へ

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