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しっぽ

愛知県美術館で開催中の「コレクションズ・ラリー 愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 共同企画」に行ってきました。
横⽥典⼦さんの作品がお気に入りなんです。

https://www-art.aac.pref.aichi.jp/press/pdf/2023rally_press.pdf

誰のお気に入りかというと3才の娘なのですが。
以前、愛知県陶磁美術館で展示されていたのを観てからというもの、その展示図録をめくるたび楽しそうに「くにゅっ!くにゅっ!」と言っておりました。

余程お気に召したのであろう、また鑑賞できるチャンス!と日程をやりくりして伺ったのに、展示の途中まで来たところで「帰るー!!」と入口まで大逆走。
なんとか最後まで、常設展も回ることができましたが、子連れ美術館はいつでも何でも難しいですね。

しかし!
美術館で働いていた身としては、展示室内で泣いてもわめいても、展覧会場に来るまでに大変な思いをしてでもそんな子を連れて来てくれたんだと思うと素直に嬉しい。小さい子にも作品を観てもらえたら嬉しい。

もちろんそんな考えの人ばかりではないし、静かな展覧会場でうるさくしてはいけないけど、監視のお姉さんを毎度ハラハラさせてしまうけど、色々な人に迷惑をかけてしまうけど…いや、いけなかったかな子連れ美術館。

話がそれましたが、まあそれでも、私だってゆっくりパネルを読んで、会場を行きつ戻りつ、反すうしながら作品鑑賞を行いたいものです。
子連れは子連れで楽しいですけどね。作品と子どもの写真を1度に撮れるし。

機嫌をなおした娘は、イヴ・クライン《アルマン(肖像レリーフ)》(1962年)(原型)をまじまじと観ながら、「しっぽがある」と言っておりました。何かと思えば、男性のイチモツ。しっぽはお尻についているものでしょう。

色々な作品を見たはずですが、今日の1番の思い出は、イヴ・クラインによる青い青いしっぽです。

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