「Soft Drink」設立しました。

2021年5月25日。
この度、メンズビューティーKOLプロダクション「Soft Drink」を設立致しました。読み方はそのまま、”ソフトドリンク”と読みます。

※KOLというのは「Key Opinion Leader」の略で、特定の領域で知見があり、影響力のある方をそのように呼びます。

丸10年間、法人営業やサービス開発、組織・文化づくりから人材開発まで携わってきた自分が、イントレプレナー(社内起業家)として何ができるのかと、昨年1年間もがき続けました。

結果として、「芸能プロダクション」という、ビジネスとしては新しい領域とは言えず、逆に確立されたビジネスモデルに事業ドメインを置くことにしました。

設立のタイミングなので、「Soft Drink」(※以下ソフドリにします)について少しだけ紹介する時間を頂けると嬉しいです。

-Soft Drink | 名前に込めた想い

まず、Soft Drinkという名前の由来についてお話させて下さい。

Soft Drinkという名前に込めた想いは、抽象的ではありますが、プロダクションサイトに記載しています。

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ぱっと見、ちょっと分かりづらく、「ワイはビールが飲みたいねん!」というご指摘を頂きそうですが、落ち着いてください。

お酒が提供されるというシーンは間違いないのですが、「僕はビールで!」「私はワインで!」とみんなが注文をする中、「私はウーロン茶で。」と口にすると、「え?なんで?」という場面に遭遇した経験は、一度くらいはあると思います。

みんなで食事をすることが目的なのに、「お酒を飲むこと」が当たり前になっている。逆に飲まない人には、その理由を求める。そのことに対して、昔から違和感がありました。

今回、メンズビューティー(男性美容)のプロダクション、という事業内容は決まっていたので、自ずと面談する子は美容の意識が高かったり、メイクをしている男の子が多くいました。

その子たちの会話の中で、身だしなみの一環としてスキンケアやメイクをしているにも関わらず、「なんで男がメイクしてるの?」「男なのに女々しいな」と言われた経験がある方が少なからずいて、そのことで嫌な思いをしたことがあるという子も多くいました。

面談を重ねるうちに、そんな彼らの美容習慣やメイクをするという楽しみが、肯定される世の中を創りたい。そのように考えるようになりました。ふと思えば、ピアスやタトゥーも、昔はあまりいいイメージがありませんでしたが、現代ではファッションの1つとして、身近なものになっています。

『ありのままの自分が受け入れられる時代を創りたい』

そんな想いの中で、プロダクション名を「Soft Drink」と名付けました。


-WHY | なぜ芸能プロダクションなのか

僕が入社したトレンダーズは2000年に創業し、本格的にマーケティング事業を始めたのが2006年。それまでは女性の起業支援を行う「女性起業塾」というセミナー事業を行っていました。

インターネットの普及により情報の流通量が爆発的に増え、1つ1つの情報に対する信憑性が問われる時代の中で注目されたのが「ブログサービス」でした。いわゆる、”クチコミ”の到来です。当時は芸能人も次々にブログを開設し、自身もブログサービスを販売していました。

その後、2007年にYouTubeが日本で開始され、2008年にはFacebook・Twitter、そして2014年にはInstagramが開始され、2019年にはTikTokが開始されます。プラットフォームは変わりつつも、弊社は「情報発信するインフルエンサー」を軸とする事業からはブラさず、成長してきました。

ただ、インフルエンサーマーケティングを提供してきた弊社が唯一取り組んでこなかったのが、「専属化=プロダクション化」でした。もちろん、上場企業という点で多少なりともリスクがあったり、マネジメントのノウハウがなかったりと、理由は様々ありました。

メンズ美容をポジティブに、当たり前の時代にするためには、
・男性用の商品開発&販売
・男性用商材に特化したマーケティング支援
・メンズコスメメディアの立ち上げ
・メンズ美容クリニックの運営 

等々、アプローチはいくつもありましたが、やはり最後は「当事者からの正しい情報発信」が最も有益な情報になる、という考えに至りました。

これから初めてスキンケアを始める男性や、簡単なメイクを試してみたい男性の情報源となるべく、男性のKOLの力を借りて、メンズ美容マーケットを盛り上げていきたい。

そんな思いから、メンズのプロダクションを立ち上げるに至りました。

-WHAT | 何の事業をしていくのか

現在、インターネット上の男性向け美容商材は、そのほとんどが広告での商品紹介やアフィリエイターの記事コンテンツであふれています。

それが悪い、ということではなく、生活者が本当に知りたい情報はこのままで正しく知ることができるのかと疑問を感じています。

そこで、その解決策の1つとして、美容の正しい知識を持ち、正しく情報発信をしていける男性KOLを育成・マネジメントすることで、世の中の相対的なメンズ美容の情報量を増やしていきたいと考えています。

KOLのマネジメント以外にも、
・メンズメイク、スキンケアの基礎講座の開催
・メンズ美容、トレンドに関する調査、情報発信
・メンズ美容に関するWEBコンテンツ制作
・オンライン&オフラインイベントの開催
・メンズ美容商品の共同開発

なども行っていきたいと思っています。

toB、toC関わらず、業界全体を盛り上げのために、業務提携や連携などは積極的に行っていきたいので、ぜひ同業界や相性の良い業界にいらっしゃる方は、ぜひお声がけいただけると幸いです。

-VISION | 何を実現するのか

最後に、自分の想いを記載して終えようと思います。

Soft Drinkはメンズ美容の領域を中心として、「時代にターニングポイントを創り、次世代に価値を残す」事業を実現します。

日本のメンズ美容業界は、プロダクトばかりが先行して増加した結果、WEB広告に溢れ、本当に知りたい人に正しい情報を届けられていないという課題は、先程述べた通りです。

それらの課題を、男性美容のKOL(専門家)事業を皮切りとして、日本、アジアに向けて、メンズ美容の正しい情報を発信して参ります。

その先に、実現したいことがもう1つあります。

Soft Drinkは、日本におけるメンズ美容の意識変革を目指し、ダイバーシティーにおけるジェンダーの在り方を、美容の観点からアクションしていきたいと考えています。

これからの多様性の時代、男性がメイクをしたり、美容に投資することが前向きな時代に変わった結果、LGBTや性的マイノリティーの観点でも日本のD&I推進に繋がると考えています。

パンデミックの流行は、社会課題を顕在化する1つのきっかけになりました。経済成長を遂げてきた日本は、自分たちの時代だけ、自国だけの成長を目指してきましたが、結果として男女格差を生み、過去の成功体験はイノベーションを阻害し、米国や中国といった諸外国に大きな遅れをとりました。

Inclusionが得意な日本の特性を活かして、今だからこそDiversityな国に進化する時代のターニングポイントをSoft Drinkが作り、結果として少しでも次世代(2世代、3世代先の時代まで)を豊かな時代にしていきたいと考えています。


最後は何だか固くなってしまいましたが、これからはメンズ美容業界の情報発信も増やしていきたいと思います!

今後ともソフドリを、よろしくお願い致します!

Soft Drink  |  松倉 寛之

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