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コミュニティ活動の取り組みについて

暮らしと医療の談話室」の間藤です。

暮らしと医療の談話室とは?

暮らしと医療の談話室は、地域で暮らす患者、市民と医療、介護従事者が顔の見える関係となり、治療やケアについて共に考える素地を作ることを目的として2022年より埼玉県越谷市で活動をしています。

暮らしと医療の談話室を始めるまでの活動

暮らしと医療の談話室を始めるきっかけは、職場以外でのコミュニティ活動が影響していたのではないかと思います。いろいろな領域に関心を持っていたので、これまでの活動の整理を兼ねて、代表的なコミュニティ活動の実践をまとめてみたいと思います。

2015年のコミュニティ活動

リハビリテーションの専門職が気軽に対話できるような場を作りたい。そんな思いから、NPO法人メディカル・リハビリテーションの「リアル臨床」に参画。ワールドカフェ形式の「リアル臨床カフェ」を開催しました。

リアル臨床カフェの様子

リアル臨床カフェの様子は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のためのリハビリ情報サイトのPOSTに「PTOTSTのためのリアル臨床カフェ」体験取材」で取り上げていただきました。


2016年のコミュニティ活動

リハビリテーション養成校の学生が、ロールモデルとなるような臨床家に出会える機会を増やせないか。臨床実習での出会いだけで今後のキャリアを決定してしまってよいのだろうか?そんな思いからリハビリテーション養成校の学生向けのクラウドファンディングを行いました。

クラウドファンディングを行ったNPO法人メディカル・リハビリテーションの仲間

今ほどクラファンがメジャーではありませんでしたが、多くの方にご支援を頂き、プロジェクトは無事終了することができました。

READYFORで行ったクラウドファンディング

この取り組みは第36回東京都理学療法学術大会にて報告を行いました。


2017年のコミュニティ活動

公立小学校PTA会長として、PTAと近隣自治会、行政が連携をして小学校に洋式トイレを設置してもらいました。この小学校には大人用、保護者用に洋式トイレがなかったんですよね…。こういった問題意識は、理学療法士の専門領域かもしれません。一方で、災害時に地域の避難所となる体育館に和式トイレしかないという課題は残されたままでした。この課題は、数年かけて解決します。

設置してもらった洋式トイレ

この取り組みは、日本地域理学療法学会フォーラムにて報告を行いました。この学会報告を通じて、NPO法人日本トイレ研究所の加藤篤代表とのご縁を頂き、のちに小学校での講演会に来ていただくことになります。


2018年のコミュニティ活動

リハビリテーションの領域で臨床家が集まる日本最大規模になっていた「リアル臨床」。その10周年企画を行うために、クラウドファンディングを実施しました。今では考えられない講師の方々にご登壇頂きました。

ご登壇いただいた方々。他にもたくさんの方々にご参加頂きました。

詳しくはクラファンのページを見ていただきたいのです。さまざまな分野で活躍されている先生方が、お互いの専門分野を超えて語り合う『これからの10年』について語ってくださいました。個別にお話をお伺いできる機会はありますが、これらの先生方が一堂に介して対話をする機会はもう二度とないと思います。大きなインパクトを残したイベントです。

READYFORで行った2回目のクラウドファンディング


2019年のコミュニティ活動

小学校児童で排便に問題を抱える児童が多いことを耳にしたことがきっかけで、PTAとして小学生の排泄問題に取り組む。日本地域理学療法学会フォーラムでご縁を頂いたNPO法人日本トイレ研究所の加藤篤代表をお招きして講座を開催しました。

ウンコビッチ博士による講義

今回の講演を加藤さんが記事にしてくれました。

講演を通じた一連の取り組みで、児童の排便に関する意識や行動が大きく変化しました。この結果については、第8回日本予防理学療法学会学術大会にて報告しました。


上智大学とNPO法人CRファクトリーで「コミュニティキャピタル診断」の質問を使い、越谷市PTA連合会各校のコミュニティの状態を測定しました。
その結果を上智大学で「参加したくなるPTAコミュニティをいかにつくるか」というテーマでお話しました。

上智大学でのセミナー開催


2020年のコミュニティ活動

2017年~2020年にかけて、災害時の地域の避難所となる小学校の体育館への洋式トイレ設置に向けてPTAと行政が連携をして、ようやく体育館に洋式トイレを設置してもらいました。

体育館に設置された洋式トイレ

この取り組みは、第8回日本地域理学療法学会学術大会にて報告しました。

2021年のコミュニティ活動

コロナ渦の影響もあり、思うようなコミュニティ活動が行えませんでした。


2022年のコミュニティ活動

コロナによる行動制限がある中でも、アイデアを絞りながらコミュニティ活動を推進してきました。また、コミュニティマネジメントインストラクターとしての活動を行うようになりました。行政としては埼玉県川口市所沢市、東京都中野区など、団体としては日本障害者リハビリテーション協会などの依頼によりコミュニティに関する講座を開催してきました。

所沢市での講座

コロナ渦の影響もあり、リアルだけでなくオンラインを併用しながらコミュニティ活動を行ってきました。


コミュニティ活動の重要性

コロナ渦の影響でコミュニティ活動が停滞していたことに加え、PTA活動を卒業することがきっかけとなり、「医療と暮らしの談話室」を立ち上げることとなりました。地域で暮らす患者、市民と医療、介護従事者が顔の見える関係となり、治療やケアについて共に考える素地を作ることを目的としています。もしご興味を持っていただけたら、お声掛けいただけると嬉しいです。


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