不妊治療と仕事
私の場合の話ですが、つらつらと。
不妊治療で頑張っている方の参考になればと思います。
不妊治療と仕事の両立。
はじめは、しんどいしか、ありませんでした。
けれど、不妊治療をオープンにした時に、
少しだけストレスが軽減されました。
その人の性格や生活スタイルにもよりますが、
どんな状況であっても、何かしらの壁はあり、続けるとなると、きついと思います。
終わりが見えない治療だからこそ。
私の場合ですが、
性格上やると決めたことはやりきりたい。
中途半端があまり好きではない。
と、いうこともあり、
不妊治療中は不妊治療に専念するために
パートという立場を仕方なく選びました。
本当は、本心は、正社員で続けたかったです。
同じ時間を働くなら、正社員の方がいいし、正社員の安定性(そんな企業ばかりではないとは思いますが…)、さらにボーナスをもらえる喜びも知っています。
もちろん、旦那さんの理解も必要だと思います。
いまの仕事は基本、定時であがれます。
そして、自分が今までやってきたデザインの職も生かせる職場です。
早いもので、今の職場で3月で丸5年になります。
前職が教員だったので、ハードすぎる毎日から脱したいと、小休憩も兼ねたパートという選択でした。
少し働いて、すぐに妊娠して、産休育休とって…と、そんな理想はありました。
しかし、そんなに簡単にはいかず。
途中で妊活自体が嫌になり、転職活動をしました。
正社員で内定もいただきました。
しかし、内定をもらった直後に、
「このまま仕事に没頭して妊活は後回しに。。。不妊治療から逃げてもいいのかな。」
子供ができない現実から逃げたくて、転職しようとしていたことに気付きました。
(今思えばもっと早く気づけよ、って感じですが。)
大変申し訳ない気持ちで内定を辞退しました。
いくつか面接も決まっていたのも、辞退しました。
そのままパートという立場で、
正社員よりも休みやすく、融通がきく今の状況で、妊活、不妊治療を頑張ろう。
自分の頑張りすぎてしまう性格から、無理したら余計に自分が苦しくなる。
割り切ろう。
そう思うようになりました。
それが、2019年のことでした。
今の職場の上司は男性ばかりです。
50代男性3名。
40代男性1名。
女性はいませんが、みなさんお子さんもいて家庭がある方々です。
はじめは不妊治療のいうワードは出さなかったけど、「婦人科の通院がある」とマネージャーにあたる上司(50代)には伝えました。
遠回しな言い方でしたが、伝えて良かったです。
伝えた方が、断然休みやすかったです。
人工授精が終わる時までは、不妊治療をしていることを言いませんでした。
しかし、
体外受精をはじめることになった2021年の冬。
やはり今後の休みの数と、体調への不安から、体外受精を始める前に、マネージャーの上司(50代)と直接仕事をしている上司(40代)には伝えました。
2、3日に一度の通院、そして採卵前の体調不良、
総合して、不妊治療を伝えておいて本当に良かったです。
あとは、出血や不安な時の急な通院にも融通が効いたのがパートという立場。
容赦なく、堂々と、そして感謝の気持ちを忘れずに、休みました。
これが私が今いる会社で正社員だったら、
絶対にできていないと思いました…
(マネージャーからも、正社員では不妊治療かなり難しいね。。。と言われた事も有り。)
その後も体外受精中は半休や有給を使い、
仕事に関しては大きなストレスなく取り組むことができました。
妊娠してから、つわりや妊婦検診での通院でも、
休むことに関しては大きなストレスなく仕事をさせていただいています。
職場の皆さんには、感謝しかありません。
ストレスが直接の不妊原因ではないとはいえ、
少しでもストレスなく不妊治療に取り組むためには、職場の理解は絶対だと感じました。
ただでさえ、ストレスのある不妊治療の通院。
精神面のストレス、薬の副作用や、通院時間へのストレス、金銭面でのストレス。
そこに職場のストレスが上乗せ。。。
少しでも軽減できるなら、した方がいい。
そして、そのためには、
自分自身が勇気をもって、不妊治療をしていることを恥じず、周りに共有することが大事だと思います。
不妊治療をオープンにすることによって、
必ず寄り添ってくれて、助けてくれる人はいます。
相手の気持ち、行動は、相手任せでは動かない、他力本願ではいけない。
改めて、自分が行動を起こさないと、変わらないということにも改めて気付かされました。
(不妊治療に限らず、自分の生きる上でのテーマでもあります。)
もちろん、職場の環境や様々な事情、自身の性格等で、それができない方もいることは私も分かっています。
そういった状況の方々とも話をしたことがありました。
私の今回のnoteは、
あくまでも不妊治療をしていて職場に言うかどうか悩んでいる人のエールになればと、思っています。
ネットで検索すると、約3割近くの方が、
休職、または退職をする不妊治療患者の現実。
仕事を休んだり、仕事を辞めたりする人が、
悪いとか、甘えとか、可愛そうとか、そういった風に思われる社会が悔しい。虚しい。悲しい。
不妊治療で職を辞めてしまった人も、
不妊治療で職を休職した人も、
不妊治療でも正社員で頑張っている人も、
不妊治療でもパートアルバイトで頑張っている人も、
みんな、めちゃくちゃ頑張っている。
不妊治療に向き合って決断した方のその行動に、寄り添い、応援の気持ち、
背中を押す社会であってほしいと願うばかりです。
そして、私たち側も
不妊治療ができることを当たり前と思わず、
周りの助けがあってこその不妊治療だということを忘れずに。
自分がそう思っていれば、
周りの方々も応えてくれると私は信じています。
職場含め、周りへの感謝の気持ちを忘れてはいけない。
と、思います。