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自分が思うほど他人は何も考えていない、本当に

2022年12月10日(土)🌖16.2 🌞6:39-16:28
24:大雪  72:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

今朝11時に4回目のファイザーを打った。
現在夕方。そろそろ熱っぽくなったような気もするが、これから歯医者へ行かねばならない。きのうハリボーを食べたら、ガリっという音とともに、銀歯のかわりのプラスチックが割れたのだ(仮の詰め物ではなくこれが本ちゃんである)。はやくすませて部屋に篭りたい。なんだかんだ無事なうちに買い出しに行ったり、適当にビーフンを作るなどする。活動的だ。

私の職場では、最近備品のiPadからブルートゥーススピーカーを使って音楽が流れている。youtubeによくある、当たり障りのないBGM用のプレイリストだ。しんとしているのもなんだし、知っている曲や好きな曲が流れると集中できないので、私も家で仕事をしていた時はちょくちょく利用していた。

が、ここ数日、2021年洋楽ベストヒットソングがえんえんと流れ続け、50曲ほどあるはずなのにどう聴いても同じ曲が何度も繰り返されていて、私は発狂しそうになっていた。朝来てなんとなく音楽を再生する社員さんがたぶん何も考えていないか、仕事に集中していて気にしていないかだろう。なんと月曜から金曜まで同じプレイリストが終日ぐるぐる流れていたのだ。とくだん音楽を覚える才能はないのだが、しまいには夜眠る前にそれらの曲が脳内で再生されるほどになった。

だったらプレイリストを変えればいいのだが、私はまる3日ほど我慢してしまった。その間耳栓をするなどしていた。週3日しか出勤しない私は非常に立場が弱い(と私は思っている)。週3しか来ないでBGMに文句をつけるなんてできない。

しかし、とうとうゲラの文章の内容がまったく頭に入らなくなってしまったので、やむを得ずiPadを管理していると思われる社員に「すみません、BGM変えていいですか」と声をかけた。相手はまったく何ひとつ気にしない様子で「あ、どうぞどうぞ〜」と言ってきた。

死ぬほど我慢したのに。彼にとってこのBGMは変えようが変えなかろうが、本当にどうでもよいことだったのだ。
また、この職場の人全員、この、同じ音楽がぐるぐる回ることについて、一週間も何も感じていなかったのだ(たぶん)。
私はなんだかうちのめされてしまった。自分だけがいつもこんなにいろんなことを気にして暮らしているのか。

少し前に似たことがあった。ある飲食店に入るとBGMのボリュームがあまりに大きく、ほかのお客さんもこのご時世に大声で会話しなければ聞こえないようすだった。
この時も意を決して、おそろしく下手にでながら「すみません…音楽すこーしだけ小さくしてもらえないでしょうか」と若い店員に声をかけた。
「あ、かしこまりましたー」と、無表情で彼女は返答した、即座に音楽は極端に小さくなった。
そこまで小さくしなくてもいいのに! ていうか、別にこだわりがあってBGMの大きな店にしているわけではなかったのか、こんなに小さくてもいいのか、つまり何も考えていなかったのか! と驚いた。そのチェーン店は若い店員ばかり。私をクレーマーだと警戒して極力小さくしたというふうには見えなかった。彼女らには終始表情はなかった。

あるカフェで、コーヒーとケーキを注文する。やっとテーブルに来た。さあ食べよう、と思ったら、フォークがない。店員がなかなかつかまらない。カウンターまで歩いていく。「すいません、フォークがなかったんですが」
そうすると、まあまあ愛想よく「どうぞ」とフォークを渡される。「すみません」や「失礼しました」ではない。そんなことが極端に増えた。
謝れといいたいのではない。さあ食べよう、と思ったところで、なかなか食べられなかった人間の残念な気持ちに、想像がまったく及んでいないことに愕然とするのだ。

ああ、そうか。私はあれこれ気にして考えているけれど、彼ら、彼女らは、何も考えていないし、感じていないのだ。
と、若い接客業の人に対して思い、諦めることが増えた。
まるで、相手の気持ちや痛みまでわかってしまったら、そんなのしんどくて生きていけるわけがないんだし、デフォルトでシャットアウトしていて、しかもそのことに自覚がないかのようだ。

いっぽうで、「わたしHSP」を強調する人も増えている。たぶんHSPではなく普通なのだと思うし、堂々と強調している時点でHSPではなさそうだ。私は聴覚視覚過敏の傾向もあるしどう考えてもHSP寄りだなのだが、HSPの何型かなんて興味もないし調べる気にもならない。

さて、歯医者に行きます。
次は真南で瞬く謎の光の話。忘れていなければ。





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