波~しぶき~を撮ってみた。
先日「8月に撮った写真まとめ」という記事を投稿しました。その中に波しぶきの写真を掲載したのですが、この写真が意外と好評でしたので今回はここに焦点を当ててご紹介&簡易的な解説をしようと思います。
波しぶきの面白さはそのダイナミックさと、一つとして同じ写真にならない偶然性にあります。時々のめり込んで撮ってしまう被写体に出会うことがありますが、この波しぶきもそのうちの一つです。
長年写真を撮っていて思うのは、上記要素が同時に強く感じられる被写体ほど夢中になりやすいってことですね。
(私だけかも)
撮りたい気持ちを持っていると世界が違って見える。
波しぶきは私にとってその代表的存在になるかもしれません。
見過ごされるものに対して夢中になれて、かつその中に存在する躍動感や美しさなどを感じ取ることができるのですから。
さて、この波しぶき。いったいどうやって止まったように、また流れているように撮ったのでしょうか。
下記に2枚の写真を並べてみました。
この違いはシャッタースピードによって生まれます。
左:早く切る
右:遅く切る
シャッタースピードとは光を取り込む時間のことです。
写真は光を露光(光をセンサーに当てること)することで絵が作られますが、この露光時間を操作できるのがシャッタースピードです。
シャッターを早く切ればその分光を取り込む時間が短くなり、一瞬の絵が撮れ、逆に遅くするとブレた写真が撮れる訳です。
上記左の写真は1/8000秒、時間にして0.000125秒。右の写真は1/40秒、0.025秒です。この僅かな時間の違いでこのような差が生まれるんですね。
一眼カメラでは自由に操作可能ですが、スマホの場合ではシャッタースピードの操作ができる機種もあればiPhoneのように自動制御となってしまうものもあります。
ダイナミックに撮るにはフレーム内いっぱいに波しぶきを入れるのが良いのですが、その場合は望遠レンズが必要になります。
(今回はやや望遠レンズを使用して、後でトリミングしている)
スマホでは難しいかもしれません。
(撮り方のアイデア次第ではある)
この波しぶきを撮影したのは熊本県天草市。天草観光イルカウォッチングの最中でした。皆さんもイルカウォッチングする際は是非波しぶきを撮ってみてください!
(いや、イルカおススメしろよ)
最後に別日に撮った波しぶきの写真を。
夕方に波打ち際で海を眺めるのはとってもいい時間ですが、その時間の波しぶきは極上の波しぶきです。この時間に波と戯れているカメラ持った人がいれば、それは私かもしれません。笑
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Top画像:まと。
本文画像:まと。