見出し画像

「ルール」第2話

あやこ、さとる、ちなつの3名による10000字を使ったゲーム作りの物語。
1話2000字、5話完結です。

それでは第2話スタート。


さとる:2000字に達するとそこで強制終了なんだね…。

ちなつ:会話途中でも関係ないんですね。

あやこ:残り4話、約8000字。うかうかしてられないわね…。
で、早速私から1つ質問なんだけど、このゲーム何をもって勝ちとする?
一番喋らなかった人が退場とか、それぞれ500文字とか特定文字数にぴったり合わせられなかったら退場になるとか、勝ちになる条件考えないと…。

ちなつ:他にも、特定ワードを言ったらっていうのもありますよね。

さとる:特定ワードの発言で退場ってことかな。

ちなつ:ですね。

さとる:特定ワードで気になるのは、秘匿性の確保かな。
僕ら3人は知らないけど、読者は知っているって状況を作り出すのがね…。
文字に起こせば僕たち3人も認識できちゃうから…。

ちなつ:文字にしないと何が特定ワードか分からないってことですか…。
あやこさんの「一番喋らない」と「特定文字数」はどうですかね。

さとる:どうやって個別に文字数カウントするかがね…。
この文字数カウンターは3人の合計文字数しかだせないんだよね…。

あやこ:確かにそうね。

沈黙…。

沈黙…。

沈黙…。

ちなつ:あの、こんなのはどうでしょう…?
3人それぞれルールを設ける事ができて、ルールに該当したらバンされる。

さとる:それ良いかもね!自分がどうやったら生き残れるかをルールで決めて行くってことだよね。

あやこ:確かに面白いかもね。やってみる?

さとる:試しにやってみようか…。

ちなつ:どうなるか検討がつきません。笑

あやこ:じゃあ、新たなルールとして、1人1回ルールを追加して、ルールに沿った内容となったらバンってゲームをやってみましょ。

ピコーン!
ルール追加を承認。


さとる:じゃぁここからゲームスタートだね。
ちなみになんだけど、これ誰もルール追加しなかったらゲームにならないよね。極端なこと言ったら、誰も一切声出さなければ勝敗がつかない。

あやこ:私たちにはゲームを作り上げる命題も課せられているわ。建設的にならないルールは設けるべきではないと思う。

ちなつ:じゃぁ私から早速ルール追加してみます。

ちなつルール、アイデアが出たらアイデア以外を答える。

ピコーン!
ルールが追加されました。


さとる:なるほど。そうきたか…。アイデアが出たらアイデアで返せってことね。ルールに沿ったらバンだしね。

ちなつ:アイデアは多い方がいいですしね。建設的ですよね。

さとる:確かに建設的…。笑

あやこ:私もちょっとやってみたいことがあるの。ルール追加するね。

あやこルール、私が指定したらその人は負け

ピコーン!
ルールが追加されました。

さとる:えぇ〜。

あやこ:これもOKなのね…。笑

ちなつ:あの…、それって、あやこさんが誰か指定したら、あやこさんもルール適用者になりませんかね…。あやこさんもバンされそうな予感が…。

あやこ:え!

さとる:あ、そうかも…。そのルールだと「私」自身もルールに沿うこととなるからルール適用者は指定した人も含まれる可能性が…。
これ、実際どうなるんだろう…。

ちなつ:それと、このルールは私たちも使えますよね。「私」って第一人称だから、私自身も「私」だし。

あやこ:確かにみんな使えちゃう!

ちなつ:例えば「私は負けない」ってルールが有効になったらどうなると思います?

あやこ:ルールが有効になった時点で全員一発アウトってことかしら…。

さとる:確かにありえるな…。
「私は負けない」って全員即座にルール適用者になっちゃうよね。

ちなつ:ですよね…。みなさんルール発言の際はご注意を。笑

あやこ:それならこんなのはどうかしら…。
自分はバンされずに相手をバンできるルールを考えた人が勝ち。

ちなつ:それは事前に防げると思います。強制バンにはバンされないルールを発動させるで。

さとる:そうだね。事前の強制不可を言っておけば防げそうだね。

あやこ:確かに…事前に手は打てそうね。

ピコーン!
さとるバン!

さとる:え!なになに。なんで〜。何か言った〜?

バン!


あやこ、ちなつ:え、え…。

ちなつ:き、消えちゃった…。
もしかして今の「自分はバンされないけど相手はバンできるルール」っていうのがアイデアに該当したんじゃないでしょうか。それで、私のルールが適用されて…。

あやこ:確かに今さとるさん、アイデア言わなかったわ…。この後、さとるさんどうなるかしら…

ちなつ:わかりません…。今回はお試しなので…。

あやこ:次回は戻ってきてくれるわよね。きっと…。
しかし、バンって突然くるのね…。ちなっちゃんのルールだけ気をつけて2人で話進めるしかないわね。

ちなつ:ですね。でも、もうすぐ2000字に達しそうです!

あやこ:なら、私のルール試してみますか。

ちなつ:え!

あやこ:ちなっちゃんの負け。

ピコーン!
ちなつ、あや…


***

2000字になりましたので、今回はここで終了です。
読んでいただきありがとうございました。

第3話へ続く。
(***以下は文字数カウント含めていません)



このnoteはみなさんのスキやコメントが励みになって続けられています。 ありがとうございます。