真面目さを、超えてゆく
こんにちは。ヤマトです。
海士町での日々を綴る、あまちょうだよりWeek5です。
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グローカルプログラムが始まってから1ヶ月が過ぎ、海士町に来てからも、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。小学校で働いていた時はあれだけ休日が待ち遠しいほどだったのに、今では1日が早いこと早いこと。同じリズムで日々を過ごしていないから、が理由な気はします。その日に予定が決まっていくことも多くて、毎日違う人に会ったり出来事が起こったり。
そんな日々も楽しいのだけれど、海士町に来て、自分自身について気づいたことが色々あります。その中の一つは「”自由である”への苦手意識を持っていること」でした。
”自由である”ことの難しさ
今は活動として、隠岐神社周辺の再整備と情報発信を大きな狙いとしています。”再”整備としているのは、過去のグローカル生が活動した場所を引き継いでいるからです。過去と今、今と未来の時間軸において、人・想い・歴史を繋いでいく活動がしたい。そう思っています。ここ海士町の歴史を語る上で欠かすことができない、村上家の第48代助九郎さんと関係を築かせてもらいながら、たくさんのお話を聞かせていただいています。お話を聞くだけではいたたまれないので、まず村上家裏にある因屋城跡の草刈りに着手することにしました。
「ここホントに城跡あるの?」って思ってしまう入り口と外観でしたが、祠に通ずる道がハッキリわかるくらいまで綺麗になりました。一人では時間がかかってしまうので、島留学生の方と一緒に行いました。スッキリ。
助九郎さんに、「今から草刈りしてきますね」と言うと、「嬉しいなあ。ありがとう」と心からの言葉を返してくださいます。その一言がとても暖かくて、こちらも嬉しくなるばかり。こんな関係性を、たくさんの島民と築くことができたら、いい活動になるんだろうなあ。
自分がやりたいプロジェクトを持って、自分のスピード感で進めている生活。のびのびと、大きなストレスを抱えにくい環境であることは間違いなくて、何でもできる自由さがあるのもいい。ただ、自分としてはちょっと生きづらいなと思ったり。
終わりの期限はあるけれど、誰と出会って何をどうやってするのか、そのプロジェクトの手綱は常に自分が握っている。その自由さが、ちょっとだけ心地悪い。グローカル生の立場として求められているものプレッシャー、「何か変化を起こしたい」と「変化なんかなくてもいい」雰囲気。この辺が心地悪さを生んでいる気がする。この感覚の言語化が難しいけど。
もっと泥臭く
中間報告会に向けて、他のグローカル生とコーディネーターと一緒に、「現在活動していること」「活動成果の見込み」「今後やりたいこと」の3観点で、ふりかえり会を行いました。こんな感じ。
一通り共有すると、フィードバックをもらいました。
薄々心の奥底では気づいていたことを、グサリと突かれたように感じました。真面目に、スマートに、無難に。意識して行なっているわけではないけど、性格的にそうやって行動しちゃうクセがあります。自分のよさでもあり、課題でもあるなと。
「課題はチャレンジと読む」ことで、海士町は一体となり町おこしを進めてきたと、オリエンテーションで聞きました。自分の課題としてこれを捉えるならば、真面目さ、スマートさ、無難さを捨てて泥臭くやるチャンスではないのか。一時的にでも、そこからの脱却、挑戦ができるのがこの島に来た意味なのかなあと思うようになりました。
「失敗した実績を残す」のも、一つの活動成果。成功と失敗の軸ではなくて、どこまで泥臭くやれたのか。その指標を持ちたい。つながりや機会をもらってばっかりの1ヶ月だったけど、そうではなくて、自ら足を運んでつながりや機会を作りにいく。そんな姿を目指したい。「もっとやれる」と、自分でも信じて。
ここまで。お読みいただきありがとうございます。
◯おまけ
豊かな月曜日。島の生活を覗くと、ごきぶり団子、家庭菜園がちらほら。持続可能なモノで生活していて、赴任したら真似したいとすごく思う。将来は庭で家庭菜園もやりたい。ハーブティやコーヒーを出して、たくさんお客さんと喋る。そんな時間を過ごせたらなあ。
読んでいただきありがとうございました!