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【#4】道

「晴れだけがいい天気ではないという言説は、「んなわけあるかい」と今まで思っていた。晴れてた方が日光も浴びれるし気持ちがいいじゃん。雨降ってるとテンション下がるじゃんと。でもソロモンで過ごしていると、雨の良さにいくつか気づいてしまった。
①照りつける日差しが弱まる
シンプルに、カンカン照りで汗ダラダラの状態になりにくいのが良い。それだけでも体調を崩しにくくなりそうなので嬉しい。アイスも溶けにくい。
②砂埃が舞わない
圧倒的に空気の質が違う、気がする。目も喉も痛くならない、気がする。首都だからなのか、日本で想定していたよりも街中の排気ガスと砂埃がすごい。
③バスが空いている
理由は「ソロモン人の出勤が減るから」と思われる。雨の日なんて普通バス混みそうなのに、「あれ?日曜?」並に人が減っている。
④レインタンクに水が溜まる
地方で水不足問題に悩むのかどうかは知らない。でも少なくとも、ないよりはあったほうが良さそうなので、水が溜まるのは嬉しい。
⑤どカッと降ってサッと止む
スコールのような凄まじさはたまにあるけど、長続きのしとしと雨は少ない。なのでサッと晴れる時が多い。今のところ、しとしと雨は珍しい。

うん。雨でも十分いい天気と言えるだろう。雨音も心地いいし。もちろん、晴れてる日も好き。

   
日本とソロモンの楽しめる違いの一つに、道の整備状況がある。想像できる通り、ソロモンは舗装されている道路が少ない。JICAの国際支援で整備された主要道路以外は、ボッコリ開いた穴が路上にたくさんある。バスに乗っていてもその揺れは大きいので、山道なんかを登る時は車酔いへも覚悟が必要だ。

でも運転手さんは基本優しいので、穴の上を通る前に減速してくれる。優しいから、と書いたが、単純にタイヤ寿命を伸ばすためにゆっくり走ってるのかもしれない。そういえば、この穴の前で減速するせいか、渋滞のせいか、法定速度を超えて走っている車を1台も見たことがない。この穴があれば、もしやスピード違反はなくなるのか?日本の車道にもある、あの立体的な形をしたスピードを抑制しようとしているヤツ。あんな立体の絵がなくても、スピード違反の検挙は大幅減るだろうな。他の事故は増えそうだけどね。

 
首都ホニアラでの生活もいよいよ今日が最終日。雨季が本格化していて、太陽の日差しを見る回数が減ってきた。明日2月3日、ここから船で2〜3時間ほどの距離にある任地・マライタ島アウキ町に移動する。本格的に協力隊活動が始まっていくことになる。そして人生初めての一人暮らしもスタートする。実家を出てからは、シェアハウスか共同生活しかしてこなかったから、正直一人暮らしできることの方が活動よりも楽しみになっている。

「何か問題が起きた時に、キレるのでもなく落ち込むのでもなく、その解決策をあるもので見つけていけるように」というVCさんからの言葉は、理解して納得していると同時に、回数を重ねることが必要そうだなとも思う。ソロモン人の、いや、感情豊かなマライタ人の懐に入っていけるか。どうやって入っていこうかな。まだ赴任して4週間弱。始まったばかりの道は、デコボコもなく真っすぐ続いている。

◯おまけ

Fish Marketでは魚がしっかり売られている
小舟で魚を引き揚げているのか・・?
ソロモン男隊員による手作りラーメン二郎会!
紫キャベツの青さは気味が悪い。けど美味しかった。
ビートルナッツ三種の神器セット
日本祭にも参加
戦跡をめぐる隊員主催ツアーにも
島のゴミが集められるダンプサイト。
福岡方式が取り入れられているようだけど、ゴミの山

今回はここまで。


福岡の小学校で3年間勤めた後、JICA海外協力隊2024年度2次隊になる。派遣国はソロモン、職種は小学校教育。現在は首都ホニアラにて現地研修中。人生の目標は「いいパパになること」。




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ヤマトカズキ
読んでいただきありがとうございました!