誰かにとって、「意味がある」と思える
こんにちは。ヤマトです。
海士町での日々を綴る、あまちょうだよりWeek6です。
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もう活動期間も折り返し。あっという間のような、長いような。活動が忙しくなると、noteで内省する時間も取りづらくなってきました。なんとかせねば。今取り組んでいる活動が、ぐーーーーんと進んだように感じた1週間。それもこれも、先週もらった「カズキならもっともっといける」との言葉からでした。
自分で見えてる世界、自分が見ている自分は、見慣れすぎていて気づかないこともたくさんある。他者から指摘を受ける機会を持つことは、自分を見つめ直す過程の中ではとっても重要だなあと感じます。年齢を重ねても、指摘を受ける機会を恐れずに持ち続けたい。
にしても、「もっと泥臭くいける」の一言から、とにかく島を歩き、とにかく島を自転車で走り、とにかく人に出会い続けました。「え、そこ歴史と何か関係ある?」と思われる場所にも行って、いろんな人に今のやろうとしていることを交渉したり、相談したりしました。結果的に「行ってよかった〜!」と素直に思えていて、嬉しい限りです。
これまでの1ヶ月での学びを共有します。まずは、「活動をする中で、大切だと感じること」から。
◯人の力をとにかく借りて、活動を進めること
始まった当初は何をするにしても、”お誘いをもらった”から行く、”一緒にやろうと声をかけられた”からやる、みたいに、受け身の姿勢でいることが多かったです。だからずっと活動先の室内にいてばかりで、何をすればいいのかがわからない状態でした。
何かのきっかけがあることをずっと待っていたら、活動期間は終わってしまう。自分から外に出向いて、アポなしで訪問を繰り返してでもいろんな人に会いにいくことをしないと、何も進まないと感じていました。外に出るのはちょっぴり怖い、でもやるしかない。そんな気持ちだったと思います。
誰かと出会うと何かが起こりました。お話を聞けたり、新しい人を紹介してもらえたり、活動のアイデアを考えてくださったり、お茶やお菓子をくれたり。活動と関係なさそうなところからも、大切なつながりが生まれたりしました。「人」が魅力の島で、人のつながりを生かさない手はない。とにかく力を借りることが大切であると学びました。
◯想いを聞き、想いをぶつけること
「島民の想い+自分の想い」となった時、グローカルプログラムでの活動に意味が出てくると思っています。どちらか一方に偏りすぎてもいけなくて、どちらも大切。それを具体化するためには、島民の人がどんな想いを持っているのかを知る必要があるし、自分の想いもどんどん話していく必要がある。
活動内容はなんだっていいけど、派遣国に行った時も同じことかなと。”’win-win”ないし”三方よし”となるように、活動は進めていかなきゃいけないなと感じます。想いを聞くチャンスを増やすために、先ほど書いた、「人に出会いに行く」が大切だとも思います。
◯今すでにあるものを、活用すること
ここに、海士町に来た一番の理由があると考えています。海士町と言えば、「ないものはない」。これって派遣国も同じ状態じゃないかなあ、と。協力隊に合格してからというもの、「持続可能性」が、キーワードになってきています。教育にしても、町づくりにしても、何においてもです。
今回の活動の中では、道作りや看板作り、毬(まり)を作るワークショップを開催する予定ですが(作ってばっかりだな・・。)、その材料は全て海士町にあるもの、それも自然にあるモノや捨てられてしまう廃材、過去に一度使用されたモノなどを活用することにしました。
そうやって、新しいゴミを増やさない、再利用できるものを使うなど、環境に優しくこれからも続いていくものにすることで、持続可能性を担保できるのでは?と考えています。温暖化がもたらす海士町への影響も学んだ今、地球と共生していく考え方を大事にしたいです。
続いて、「失敗したこと・課題と捉えていること」です。
▲アポなしで飛び込み、不審がられたこと
活動の材料を探しに行ってた時のこと。海士町の懐の広さに甘えて、「とにかく行ってみればいいだろう!」って気持ちで飛び込み訪問をしていたら、事前のアポイントなしでお仕事中にお邪魔したこともあって、関わる人たちにご迷惑をかけてしまいました。
飛び込んで行ってみた結果、思わぬつながりを得たと感じた瞬間もたくさんあるので、それ自体は良い。けれでも、時と場合に応じて、アポイントを取る必要もあるのだと学びました。
▲地元の人を巻き込むこと
若い還流層が多い海士町でイベントを企画すると、来るのはその還流層が多くなる傾向があります。海士町の魅力を、海士町の人が感じること。つまり。地元の小中学生や大人をどこまで巻き込めるかが、活動の良し悪しを決めるとさえ思うことも。
様々な年代にアプローチをかけ、協力をもらいながら、「若い人だけのイベント」「Iターンの人しか来ないイベント」とならないようにしたいです。活動の最上位目標を常に忘れないことが大切だし、取り組むべき課題です。
▲誰かにとって、意味があるものにすること
これが一番。歴史の伝承という観点から見ると、誰かにとって意味があると思われれば、その伝承は繋がっていく。今回の歴史の掘り起こし活動も、今は自分が行なっていますが、島を離れた時に継続して活動する人がいないと、この活動は続きません。
今の活動の中で、「このイベントは意味があるなあ」「ここを守り継いで行かなきゃなあ」と思える人を一人でも増やすことが、これからの海士町の歴史の伝承においては大切です。そうなるように、イベントも交流もしていかなきゃいけない。難しいけど、やってみる。そんな想いです。
ここまで。お読みいただきありがとうございます。
◯おまけ
読んでいただきありがとうございました!